一期一絵 毎日更新!SOU・SOU読本

一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事

平成20年09月03日 水曜日号

“誂え物①”

去年にオーダーを頂いてからやっと上がってきました。
〝レストランよねむら〟さんのコックシューズ。
モード系ブランドな雰囲気で、すごく良い出来。
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サイドにはキラリと光る〝米〟刺繍。
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ソールは、地球上の履物の中で最もスベらないソール〝ハイパーV (R)〟使用。
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防水の革を使ったり、スタッフの足に合うサイズを別注したりと、
なんとも贅沢なコックシューズです。次は帽子を作る予定です。

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平成20年09月02日 火曜日号

“悪口”

実は中学生くらいまでは、他人にどう思われているかをすごく気にする性格だったんです。自分がいない時に何か悪口言われてるんじゃないかなーとか。
でも、ある時からそう考えるのを止めました。自分がいない時の悪口は、仮に言われたとしても、それはウソ。目の前にいる人の言う事を信じる・・・てな感じで。高校の時には、この考え方を完全に会得していました。
今では他人の目を一切気にしないというふてぶてしさまで備わり、おまけに仲がいい人に対しては面と向かって悪口を言うキャラになってしまっています。

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平成20年09月01日 月曜日号

“商品紹介①<メッセンジャーバッグ>”

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今日から発売のメッセンジャーバッグです。
生地は綿100%で、パラフィン加工してあります。パラフィンというのは、簡単に言うとロウソクのことで、綿布にロウを染み込ませて撥水性を高めようという昔の人の知恵です。現代からしたらかなりローテクですが・・・。
ですから今回のメッセンジャーバッグはドシャ雨の中だと水が中に染み込むかもしれませんので注意してください。でも、この生地は使い込んだ時の味の出方は普通の帆布よりいい感じです。
5個限定の手描きです。是非お店にお運びください。

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平成20年08月31日 日曜日号

“アセモア”

ピークは過ぎましたが、夏場になるといつも汗疹ができるので「アセモア」は必需品です。こないだ薬局に買いにいったら品切れだったのでお店の人に聞いたのですが、「アセモア」というのはシーズンオフから作り続けて夏前に一度だけドーンと納品があるのですって。売り切れても追加生産とかはしないのだそう。ふーんそうだったのか。ワンシーズンだけで一年分の予算をとるなんて、なんか海の家みたいです。でも来年からは買い方がわかったから安心ですが。
明日から9月です。そろそろ年末のこと考えないと...。

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平成20年08月30日 土曜日号

“今週の写樂(33)<新道弘道さん>”

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今週の写樂は絞り作家の新道弘之さんです。

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かやぶきの里、美山で独自の〝シンディゴ絞り〟というのをやりつつ
「小さな藍美術館」を運営されています。
〝シンディゴ絞り〟というのは本当にきれいで、かつ技法も斬新でおもしろいです。
説明するのはなかなか難しいですが、一語で言うと生地を強く引っ張った時に
出来るシワだけを染めて柄にしたものです。

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この筋が柄になります。

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こんな感じ。

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藍染めにもいろいろありますが、新道さんの染めたものは本当にきれいな色が出てきます。

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小さな藍美術館に僕が以前からすごく見たかった衣を発見!
このピカピカ光った衣は箔ではありません。綿です。藍染をしたり、豚の血を
塗ったりして、叩いて・・・気の遠くなるような手間をかけて出来た奇跡の布です。
これを見ただけでも美山に行った価値がありました。

MoMAのHPより
※〝シンディゴ絞り

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平成20年08月29日 金曜日号

“寺の標語<葉月③>”

寺の標語<葉月③>

久しぶりに仏光寺前を通ったので標語を。
会社をはじめてからは人のせいにしてもあんまり意味ないなーと感じることがあります。仕事上ではどこで何があっても当然社長の責任だからです。
世間も皆そう思ってます。

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平成20年08月28日 木曜日号

“デザイン物産展ニッポン”

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本日から銀座松屋にて「デザイン物産展ニッポン」が始まりました。全国の優れたデザインの産物が展示販売されています。さっそく見に行ってきました。高砂産業の貼り付け地下足袋を兵庫県のコーナーで展示して頂いています。
今回のイベントはただ全国から伝統工芸品を集めただけの物産展ではなく、デザイナーがちゃんと選んでいるところがポイントです。このままどこかでお店をやればいいのになーと思いました。
その後新幹線に乗ったら途中豪雨&停電でダイヤが遅れに遅れて、京都まで5時間もかかってしまいました。たまたま東京駅で本を3冊買っていて、携帯も充電が切れていたので、逆にゆっくり読書が出来ましたけど・・・。

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平成20年08月27日 水曜日号

“ギャラリーしつらい⑲<婆娑羅(ばさら)>”

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これもSOU・SOU le coq sportifの店舗にあるもので、アルルと足袋下の原画です。
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原画に基づいて足袋下のファーストサンプルを上げたのですが、現物はカラー変更になりました。
ちなみに、アルルの現物はコチラです。

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平成20年08月26日 火曜日号

“未成年と酒”

20歳になるちょっと前のことです。家の近くのしがない居酒屋で友人とお酒を飲んでいました。帰りに、乗ってきた原チャリをおして歩いていたところ、前からおまわりさんが来て職務質問されました。その途中で「キミ、酒飲んでんのか?」と聞かれて、僕はバイクをおしていたので咄嗟に「いえ、飲んでません。」と言ってしまいましたが、ハーッとしたらすぐにバレてしまい「ウソつくな!」と注意されました。でもその時はそれだけで終わったのです。酒を飲んだことじゃなく、ウソをついたことで怒られたなーと友人が笑っていました。今だったらこんな風にはならないですよね。

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平成20年08月25日 月曜日号

“味平(あじへい)⑪<点邑>”

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東京に住んでいる友達が遊びに来ていて、誕生日だというので天ぷらでも食べに行こかと「点邑」へ。コースの最後に出てくる天茶も、桃とグレープフルーツのゼリーもバツグンです。ここは店の雰囲気も、味も、器も、接客も本当にいいと思います。
最近は目が肥えたのか、舌が肥えたのか、話題のお店に食べに行っても感動するってことがなかなかないです。先日行ったあるお店も有名な所でしたが、感動ゼロでした。逆に自分が今から飲食業を始めるとしたら、当然おいしくていい店にしたいと思うけど、それって本当に大変なんやろなーと気づかされたのでした。

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平成20年08月24日 日曜日号

“メディアの仕事”

オリンピックを観ていると、メディアの方々の仕事量が伝わってきます。TV番組なんかは予め結果を想定した映像をいくつか用意してあるんですね。過去4年間の映像とかがその時の結果に合わせてすぐ出てくるのですから。
号外もなんであの早さで出るのかなと思ってしまいます。文章のバージョンがいくつか作ってあって、結果が出たらすぐに画像データをはめ込んで刷るんでしょうか。
そう言えば殺人事件等が起きた時に周辺の住民やちょっとくさいなと思われてる人物なんかにはインタビューを取りまくってますね。後々の事件の動きを考えて準備しているのでしょう。正確な情報を迅速に発信するってすごく大変なことですね。

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平成20年08月23日 土曜日号

“今週の写樂(32)<堀木エリ子さん>”

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今週の写樂は堀木エリ子さん。京都で活動されている和紙デザイナーです。
明日発売される『エスクァイア』9月号で対談をさせて頂きました。6月に京都室町にオープンした「伊右衛門サロン」で、お茶のことやこのサロンについていろいろ話しています。実は堀木さんとはお茶のお稽古がずーっと一緒だったのですが、こうやって二人で対談となると、ちょっと緊張してしまいました。
ちなみに、堀木さんは歩くときの姿勢がすごくキレイなんです。人は姿勢一つですごく良い印象になるんだなーといつも気づかされます。

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平成20年08月22日 金曜日号

“もしも②”

患者:あのー、過去の記憶を消して人生をやり直したいんですが・・・。
医師:そしたら脳の○○部の交換ですね。国内じゃまだ認可が下りていないので、アメリカでやらないといけませんが・・・。
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息子:ひいひいひいおじいちゃん、また病院行ったのー?
母親:そうよ。今度は心臓を交換してくるみたいよー。
父親:もう180歳になるのにねー。
息子:当分死ぬ気ないねー。
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主婦A:ちょっとー、近所の○○さん、80歳で亡くなられたわよ。
主婦B:そうそう、今時臓器移植を一度もしない、自然死だって。
主婦C:私来年1000歳になるから、もう人生強制終了なの。
主婦B:でも今年中に〝寿命1500歳法案〟が可決されるらしいわよー。
主婦C:そうみたいね。でも、もし決まったら私脳を取り替えるわ。500歳以前のことはリセットしないとちょっとしんどいわー。
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少年A:21世紀くらいまでは極刑と言えば死を意味してたらしいよー。
少女A:マジー。殺されるのー?古いねー。
少女B:今じゃ脳みそだけを強制的に1万年生かされてしまうもんねー。
少年A:1万年何も出来ず死ねないのは地獄だねー。下手に悪いこと出来ないよ。
いろいろ想像していくうちに、近い将来、人は一度生まれたらもう死ねなくなっていくんじゃないかなーと思ってしまいました。
それはそれでなんかコワイです・・・。<おしまい>

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平成20年08月21日 木曜日号

“もしも①”

もしもの話ですが、自分のDNAを使って自由に体の臓器を作れる時代がきたらどうなるんでしょう。
医師:胃にガンが見つかりましたよ。ひと昔前なら摘出でしたけど、今なら新しい胃と交換するのが主流ですよ。どうされますか?
患者:では交換でお願いします。
医師:わかりました。それではDNAを採取させて頂きますね。大体一週間くらいで新しい胃が出来上がります・・・
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医師:肝臓の働きがだいぶ悪くなってきてますね。思い切って新しいのに変えてみますか?
患者:そうですか。そのほうがいいのならお願いします。
医師:今、肝臓の生産がちょっと追いついていない状態なので、DNAを取ってから半年くらいかかりますが・・・
なんて・・・。<つづく>

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平成20年08月20日 水曜日号

“ギャラリーしつらい⑱<夏もよう>”

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夏もよう。平成19年のデザイン。
単純でポップなイメージの花。そしてその後ろには雲や水。
こんな表現の仕方がSOU・SOUの脇阪さんらしさではないかと思う。

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平成20年08月19日 火曜日号

“長の責任”

地球儀を見ると、なるほど世界は一つという感じがします。
でも「こことここは争ってるんかー」とか、「ここはすごく貧しいんかー」とか、〝一つの世界〟と言うには程遠い事だらけです。
そして、その国の長となる人の責任って本当に重いんだなと思います。その人の判断一つで国の繁栄や国民の生活が大きく左右されますから。
国とまではいかなくても、市の長、社の長、部の長、家の長・・・それぞれにやはり大きな責任があります。その人の考え次第で、良くも悪くもなるという点では全く同じです。

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平成20年08月18日 月曜日号

“価値ある手技”

伝統工芸士の人と話す機会が多いのですが、彼らは訓練に訓練を重ねた高い技術でものづくりをされています。
中には機械でやった方が早くてきれいなものもあるかもしれませんが、やはり手技でやること自体に大きな意味や価値があることも多いと思います。例えば刺繍とか。
人の手から生まれたもの。それも技術レベルの高いものは、この先どんどん価値が上がっていくと思います。
ちなみに、スタジオジブリの映画「崖の上のポニョ」を観てもそう感じました。あれはもう美術工芸品の域ですね。
これはすごい力作なのだーと思いながら気合を入れて観ていたので、瞬きもいつもより少なかったです。

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平成20年08月17日 日曜日号

“今週の写樂(31)<夏休み編/冨田 潤さん>”

その男の人は冨田 潤さんといいます。

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絣の作家さんといえばいいのでしょうか・・・。
この人の作品を見るまでは、絣にこんなモダンなものがあるとは思いませんでした。

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9月にオーストラリアで展示会があるとの事で、
今は毎日いそがしいのだそう。

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こんなツイードのような作品も。

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縦糸に虫が。

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いい感じの机。エアコンはありません。
この人は人生そのものが作品という感じがします。
MoMAのHPより。
俵屋主人のコメントも。
<おしまい>

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平成20年08月16日 土曜日号

“大文字”

京都の8月16日は、ご存知五山の送り火。僕らは小さい頃からずーっと
〝だいもんじ〟と呼んでいます。このイベントが終わると、夏の終わりを感じます。

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数年前から自宅近くのある人の邸宅で大文字を見ています。
いろんな人が集まって、おいしい料理とお酒を頂きながら見ます。

そしてここにも、あの男の人の作品が・・・。

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