一期一絵 毎日更新!SOU・SOU読本

一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事

平成20年11月02日 日曜日号

“100点にならない”

僕は昔パタンナーをやってました。この仕事は"ミリ"に拘る仕事と言われています。モデルとなる寸法設定で洋服を作るのですが、その前にサンプル作って、ちょっとした襟ぐりのシワとか身頃のハネなどをチェックしパターン修正していきます。当時シルエットも含めかなり細部にわたって拘りをもって仕事に取り組んでました。
でも実際商品を着るお客さんはいろんな体型をしています。だからパタンナーのプライドを賭けた"ミリの拘り"は実はあんまり意味がない場合も多いのです。幾らやっても100点になった気がしないというか。僕はいつもそういうところに何となく矛盾を感じながらやってました。そんなこと普通は考えないかもしれませんが・・。オーダーメイドなんでしょうね、考え方が。

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平成20年11月02日 日曜日号

“開催中???”

今年も開催です。
京都デザイナーズウィークin名古屋。
今年で3年目の秋となりました。
今年の出展ラインナップです。
3年連続で出展のお馴染みの店舗もいらっしゃるので、
同窓会の気分になります。
今年はルコック商品も展開しております。
さっそくお越しいただいたお客様。
男性の方が履いていただいている赤い足袋は
4年位前に発売していたものです。
大切に履いてくださるのを見ると、本当に嬉しくなります。
そして毎年京都から参戦の
ぴちぴちギャルスタッフ。
司会やお会計、なんでもこなします。
最後に、いつも御世話になっている
この催事の隊長、江葉氏。
この方は、いつもよゆーの井出たちです。
実はSOU・SOUのご近所にある喫茶店「回廊」の
マスターの後輩だそうで、
マスター曰く
「若い頃、いつも俺のカネで酒を、、、、。」
と笑っておられました。
今年も宜しくおねがいします。
というわけで、1日から9日までの9日間、
秋のお祭りです。
覗いてやってくださいませ。
(畑中)


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平成20年11月01日 土曜日号

“リブアートエキシビション”

リブアートからこんなDMが来たのでお出かけ。

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会場は大賑わいで、ソファーには脇阪さんも。

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和空チームが奥に。

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別の部屋には木村さんと御大の姿も。

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リブアートのパーティーが他と違うのは、ドンだけ食べても
料理が無くならないと言うことです。

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確か以前谷口さんが「遅い時間に来たら全然食べ物が無いていうのがいややねん。」とおっしゃっていた気がします。
それ以来どこかのイベントに行って食べ物が無くなってたら「谷口さんやったら怒るでー」と余計なことを考える癖がついてしまいました。

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平成20年11月01日 土曜日号

“SOU・SOU×京都造形芸術大学について”

京都造形芸術大学3回生前期に「SOU・SOUの商品企画」という課題で
学生に作品を作ってもらいました。
伊勢木綿を使って各自が考える現代の和装がイメージです。
作品のコンセプトや写真等はそのまま掲載しています。
作品についてコメントがありましたら、ぜひお寄せ下さい。
尚、近藤靖代、宗幸、谷崎拓哉、吉村静、橋本祐樹の5名の作品については11/7(金)?13(木)まで、SOU・SOU足袋の隣にて展示しております。
よろしければお運び下さい。
(SOU・SOU 若林剛之)
写真の見方
写真または記事の文末にある「>> 全ての写真を見る」をクリックすると、全写真を大きいサイズでご覧頂けます。

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平成20年11月01日 土曜日号

“01:浅野実希”


作品コンセプト
<足袋で旅する>
今回SOU・SOUの足袋に注目し、足袋の足跡を桜の花びらに見立てた。
京都の道が碁盤の目のようになっていることをデザインポイントとし、広げたら正方形になり京都地図のようになるパターンとなっている。
生地は伊瀬木綿一反分で、生地幅も元々の幅を生かしそのまま使用した。
桜の花びらということもあり桜の葉と枝で草木染をして、それで描いた道の上を足袋の形をしたスタンプが桜の足跡を残しながら歩く。
裏にはそれぞれ道の名前が書いてあり、散りばめられた花びらはまるで京都の道を散策しているようである。

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平成20年11月01日 土曜日号

“02:河野陽子”


作品コンセプト
服のこと
昔、伊勢木綿は「日常着」として日本中の人に愛されていました。
和服を着る機会も減った今、伊勢木綿は私達の生活から離れてしまっています。
もっともっと、日本人の生活の中にあって身近なものだった伊勢木綿を、もう一度「日常着」として、私達の生活の中にとりいれたい。
そういう気持ちから生まれたのがこの服です。
ブラウスとスカートは女の子の日常着。
イメージは飴みたいにかわいい女の子。
柄のこと
モチーフは京都の飴。
京都の飴の誰からも愛されるようなかわいらしい色を使った柄。
やさしい風合いの伊勢木綿を筆を使い手描きで染めました。

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平成20年11月01日 土曜日号

“03:小出彩加”


作品コンセプト
NEMAKI
現代人の日常にとけ込む寝間着をつくりたかったんです。
肌触りのよい伊勢木綿をゆったりとした浴衣の寝間着にしました。
体を締め付けることなく、さらに、着崩れしてもいいように、裾からちらりと見えるボトムスには、動きやすく優しいグラデーションのワイドパンツを。
テキスタイルは、書道家、雨花の作品「書の呼吸」。
文字は書かれることによって息づきはじめます。
線のリズム、余白、ためらい、いきおいを感じます。

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平成20年11月01日 土曜日号

“04:近藤靖代”


作品コンセプト
今回はSOU・SOUの商品企画ということで、SOU・SOU×よすやうどんこというタイトルです。
SOU・SOUの商品の特徴の一つとしてテキスタイルがあげられることに着目し、
テキスタイルを自分で作り、その布地を使い服を作りました。
服自体の形としては着物の要素を取り入れて、和物としても着れて、
他ジャンルの服と合わせても着ることが出来るものに仕上がりました。

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平成20年11月01日 土曜日号

“05:宗 幸”


作品コンセプト
着物の型は長方形で裁断するときにほとんど無駄が出ません。
この、洋服にはない長所に目をつけて、布をすべてひも状に裂いて織ることで布の余りを出さない服を作りました。
裂くことで、伊勢木綿の糸がほどけてやわらかくなり、さらにやさしい肌触りになりました。

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平成20年11月01日 土曜日号

“07:武田 恵”


作品コンセプト
私は<明治期の海水水着美人>という本と出会いその色と形に魅了され、リアルクローズとして再現できないかと考え製作しました。
本で色づけされているパステルカラー調を、街でも着やすく少しトーンを落としてボーダーに染色しました。
そしてポイントに明治期では腹巻きを使われていましたがハイウエストのベルトを付けました。
着心地の良いものを目指し、つなぎとして明治期の海水着を復活させました。

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平成20年11月01日 土曜日号

“08:谷崎拓哉”


作品コンセプト
「従順な変化」
大正や昭和の洋の文化が新しく織り交ざった時代、
私はその時代特有の色、雰囲気が好きでそれらの時代から
使われ今でも形が殆んど変わらないものを和服の要素として提案する。
私は今回SOU・SOUの商品開発に新人デザイナーとして取り組むということで、SOU・SOUの日本の軸線上にあるモダンデザインという元々のコンセプトを中心におき、自分がスパイスとして刺激を加えようと思いました。
私は日本の大正や昭和が好きでよく資料や映画などに目を通すのですが、そこでよく見る防災頭巾に着目しました。防災頭巾というと日本というイメージが強く、現在でもデザインや形にほとんど変化がないということ。それはつまり日本の歴史の産物であり、ある種の民族衣装と呼べるのかもしれません。そこで私がしたことはデザインなどでよく使われる何かと何かを付け足すということ、和服と防災頭巾を付け足したらどうなるか?
これが私の新しい和服、SOU・SOUの和服の提案です。

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平成20年11月01日 土曜日号

“09:橋本祐樹”


作品コンセプト
「Japanese Atmosphere」
和服は今日、特別な衣服になっている。日本には近代欧米文化が入ってきて、洋服を着るようになり、急激に和服を着る人が減った。現代日本人にとって和服は着にくいものであり、特別なシーンでしか着ない。確かに現代の生活の中で和服を着て過ごすことは難儀である。
もしも、和服というものが、今でも毎日着られるようになっていたら、平面的で、一枚布な和服はどう進化するのか。
欧米の文化が入ってきて、どのように変化するのか。
日本人の独自の解釈と和の再構築。
現代に生きる日本人だけの雰囲気をイメージした。

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平成20年11月01日 土曜日号

“10:丸山美香”


作品コンセプト
着物や浴衣の下に何を着たらいいのか?
悩む女性も多いと思います。
また、着物用の下着はかわいくはない。
普通の下着にこだわるように
着物の時の下着にもこだわりたい。
そんな想いを汲み取ってみました。
下着が着物に響かないように、
着物に適した体型になれるようにしました。

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平成20年11月01日 土曜日号

“11:山口佳織”


作品コンセプト
下駄の鞄
下駄の底のかたちは色々あります。
浴衣の時に履く二本の歯がついたものや修行のときに履く一本下駄、
花魁が履く、人の肩を借りなければ歩けない下駄なんてのもあります。
そのユニークな下駄の底の形を鞄へと映してみたら 
おもしろくて使いやすいものになりました。
青と赤の鞄。
 青は下駄の底の形を模しています。
 底が分かれていることによって荷物が整理しやすくなっています。
 赤は取っ手の部分が鼻緒のようになっています。
 赤はショルダーバックとしてもリュックとしても使えます。
     昔は下駄がおでかけの友 今は鞄がおでかけの友
        下駄の鞄をおでかけの友にどうぞ

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平成20年11月01日 土曜日号

“13:上原享子”


作品コンセプト
“お母さんのための部屋着”
私は母を見ていて、家にいるだけなのに普段と変わらない格好で部屋着がないな?と思っていました。
そこから、スエットのように楽で、でもだらしなく見えない物ってないかな?と感じました。伊勢木綿の特徴が使って洗うほどにふんわり柔らかくなる性質と言うことを聞き、お母さんが毎日洗って色あせているものって何かと考え“エプロン”が出てきました。そこから、スエット+エプロンの楽で機能性のある要素を取り入れた外に着て出ても違和感のないものをデザインしました。
テキスタイルは、“京都のお菓子”です。
京都には色とりどりのきれいな色のお菓子が多く見ていてすごく可愛いです。
その中でもおみやげ屋さんに置いてあった五色豆の包み紙を見たとき、私が思うSOU・SOUのイメージとピッタリでテキスタイルとして使用しました。
歩くたびに五色豆が飛び跳ねてるイメージです。

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平成20年11月01日 土曜日号

“14:蕭 雅心”


作品コンセプト
SOU・SOUの服を見て、しぼり染めの良さにとても惹かれました。同じ色でも、しぼり染めすることによって、色や柄の表情が変わってくるのは面白く思いました。
日本に来てから、四季の変化にとても感じていて、ちょうど服作る時は夏ということで、夏の風物詩をテーマに服作りしょうと思いました。
イメージは川で遊ぶ女の子で、涼しさを感じる色をランダムに組み合わせしました。夏の代表的な物は蚊取り線香とすだれを取り上げて、しぼり染めとタックで表現しました。

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平成20年10月31日 金曜日号

“あかんな、こりゃ”

仕事をやってると怒ったり怒られたりすることがあります。怒ることも嫌なら、怒られるのも嫌なもんです。
僕は怒ることよりも怒られることの方が嫌です。断然。正確に言うと、怒られることよりそういう原因を作ってしまった自分が嫌なのです。自分は相手にとってメリットがあることをやりたいと考えているつもりなのに、怒られたらこれは嫌なもんです。口に出して怒られなくても心の中で「あかんな、こりゃ」と思われたら同じことです。
これからも「あかんな、こりゃ」と思われないようにがんばりたいと思います。

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