平成21年08月05日 水曜日号
“【一日一駄話】”
中国人と中国製
ある工場の人が言っていましたが、そこで働いている中国人の工員は、買い物する時に中国製は絶対避けるのだそう。その気持ちは日本人の比ではないほど強いそうです。
僕もたまにお店で中国人の観光客を接客することがありますが、「これは日本製か?」と必ず聞かれます。必ずです。
中国人は誰よりも中国のことをよく知っています。でも、だから買わないのだとも言えます。
でも、そんな事言ってたら今の日本では買い物なんて出来ないやろなーと思ってしまいました。
それでは名古屋芸大Q&Aの続きです。
それまで外国のファッションや流行を追っていたので、その事がまずイヤになりました。と同時に、日本の物づくりの素晴らしさに気付いて、自分も職人と何か一緒に出来る事ははいかと思うようになりました。
相手が生かされていなかった仕事は、今はもう続いていないと思います。それは上手くいかなかった仕事とも言えます。でも、諦めずにもう一度やってみたら上手くいくのかもしれませんが。
納得できなかったり、上手くいかなかったりすることはないのですかと言われれば、あるに決まっています。
昔の日本人の生き様には興味はあったけど、和のものは和食以外興味がありませんでした。
平成21年08月04日 火曜日号
“【一日一駄話】”
お寺の標語<葉月>
8月に入りました。
久しぶりに通った仏光寺前。
そして、お寺の標語の時間です。
僕はいつも願っています。これからももっと願うようにします。
そして、名古屋芸大の質問コーナーの続きです。
A. もっと社会貢献できる会社にしていきたい。誰もやらないようなことで。
A. 柄のサイズ感とあわせる素材のバランス。カワイイけど大人も使えるかどうか。
A. 現地の方々への批判。これは大切です。悪口を言ってほしいわけではありません。でも一般の感覚とはズレていることをしている人もいます。いづれにせよ、無関心では伝統は残せない。
A. もし、自分にしか出来ないことをやっているとしたら、それは自分が生きている証拠だと思っているから。
平成21年08月03日 月曜日号
“【一日一駄話】”
9巻
たまーに寝付けない日があります。そんな時は無理に寝ようとしません。
考えることが好きなので、いろんな考え事をして逆に楽しむようにしています。
でも、先日の眠れない夜には出たばかりの『へうげもの』9巻を買っていたので、ラッキーとばかりに布団から出て読みました。
9巻でとうとう利休さん死んでしまいました。
読み終えて時計を見たら朝の4時でした。
気が済んだのでさっさと寝ました。
平成21年08月02日 日曜日号
平成21年08月01日 土曜日号
平成21年07月31日 金曜日号
“【一日一駄話】”
Disney+WA-Qu
先日銀座にOPENしたDisney+WA-QuのショップがインターネットTVで紹介されていました。シンガポールテレビの取材だそうです。
おっ、始まった。フルスクリーンにしてっと。
お店の外観。
おっ、中塚さん。インタビュー受けたはる。すましてはるな。
ミッキー柄の扇子。
江戸切り子。見えづらいけど、どこかにミッキーが潜んでいるのでしょう。
松栄堂のお香です、断面がミッキーです。
おっと、手ぬぐいが。手前二つは有松鳴海絞りのスペシャルバージョンですね。一番手前のが日本でただ1人手蜘蛛絞りが出来る本間とめこさんによるもので、その隣が久福筋ですね。
アップにしてくれはりました。
実はこの他にも張正豆絞りのミッキーバージョンもあります。気になる方は是非銀座へ!
ちなみに、こちらのスタッフの方々は、ユニフォームとしてSOU・SOUの小袖ワンピースを着用してくださっているとのこと。光栄です。
平成21年07月30日 木曜日号
“【一日一駄話】”
質問にお答えします。(1)
名古屋芸大からこんなファイルが届きました。
へー、ちゃんとインデックスが付いている。
先日の講義の感想等をまとめてくださったそうです。
こうやって、1冊のファイルにしてあるとすごく読みやすいですね。
一気に全ページ読破してしまいましたが、けっこう体力が要りました・・・。
僕は大学などで講義をする時には、出来るだけ等身大でストレートに話すようにしています。つまり、かっこつけないという意味です。自分がやっていることをより良く見せる事は、授業料を払って聴いている学生のためには全然ならないと思いますしね。
まー、現に大したことをやっているわけではないので、気は楽なのですが。
なんか質問コーナーみたいなのがあったので、僭越ながらこの場でお答えしてみようと思います。
一度に全部はタイヘンなので、日を追って少しずつ・・・でいきます。
では、一つ目。
A. どっちもです。最近は、どちらかと言うと商品を決めてから柄のイメージを伝えることの方が多いです。
二つ目。
A. 若い人の意見を聞くこと。また、SOU・SOUのことをそんなに好きではない人にも意見を聞くようにしています。僕の好きなものばっかり作ってて売れるわけないですもん。(笑)
三つ目。
A. 季節感やそれを感じさせる配色を意識するということは、日本の良さを生かすということではないでしょうか。だから、売れると思うのです。
続きはまた。
平成21年07月29日 水曜日号
平成21年07月28日 火曜日号
“学生時代の作品”
これは僕が専門学校時代に作ったウールのジャケットです。
上前側を分解して、中の縫製が見えるようにしました。
これらは全てハンドメイドです。1着の完成までに
毎日朝から夕方まで作業をやって、2ヶ月くらいかかります。
(教えてもらいながらですが)
ボタンホールももちろん手縫い。
ジャケットは肩の仕立てが一番大切です。
肩パッドももちろん、自分の体型に合わせて一から作るのです。
芯や綿が何層にもなっています。
衿の線みたいなのは「ハ刺し」といって、衿を身体に
沿わせるために施します。これももちろん手縫いです。
ちなみに、細かく刺すと衿が硬くなります。
裏返すとこんな感じです。袖裏はゆとりをもたせてありますので、
だぶった感じに見えます。
アームホールは「玉まつり」といって、この部分専用の縫い方です。
裾のアップ。縁に施した点々は「星ドメ」といって、
中の縫い代を押さえるためだけに入れます。
これは表からは見えません。
テーラードジャケットは、説明し始めたらきりが無いほど
技術が満載で、手間がかかっています。
でも、こういった技術を教えてくれる学校は残念ながら
国内にはもう存在しません。
(僕が卒業してすぐ廃校になったそうです)
そして、こういう本物の技術は知っている人も知ろうと思う人も、
今のファッション業界にはほとんどいません。
大体そんな技術を必要とする会社がないのですから。
そういう意味ではたまーに見かける
「テーラー○○」みたいなお店は本当に貴重です。
僕は本物の技術を学ぶという事は、良いものを大切に使おうとする心や、
人を見る目を養うことに繋がるのだと思っています。
平成21年07月27日 月曜日号
“【一日一駄話】”
味平(29)<伊勢名物>
今日の味平は全国民の憧れの聖地、伊勢からお送りします。
伊勢と言えば伊勢うどん。適当に入った岡田やというお店。
これが伊勢うどん。
こちらが冷やし伊勢うどん。
どちらも初めて食べたのですが想像と違ってました。もっとうどんにコシがあると思ってたのですが意外にやわらかい。香川のうどんと比べてしまったのでしょうか。どちらかといえば香川の方が好みでしたが・・。
そしてここに。
赤福。
名物なのでとりあえず赤福氷。(本当はコーヒーが飲みたかったのですが)。
中はあんことお餅が入っています。
半分食べたところでタイムアップ。急いで京都に戻らねばならなかったので。
やはり今回は伊勢神宮に行けずじまいでした。来週も来よかな。
平成21年07月26日 日曜日号
“今週の写樂(68)<水野さん&ナカヒガシさん/京都造形芸術大学>”
今週の写樂は、京都造形芸術大学の水野大二郎さんとナカヒガシユウコさんです。
共に同大学の講師で、僕はいつもこのお二人に大変助けて頂いています。
水野さんはつい先日まで日本からロンドンの大学に通学されていました。ロンドンに通学ってどういう事?と思いながら深くは聞きませんでしたが。
ナカヒガシさんは、自身でもオブジェのような服の作品を作られています。こう見えてもかなりモードな方です。
この先もいろいろお世話になりますが、どうぞお手柔らかにお願いします。
平成21年07月25日 土曜日号
“続・合評”
先日の合評の続きです。
不公平なく、全員の作品をUPします。
煮物柄だそうです。
これ、男物で作ってほしいな。
となりの彼女の作品です。
絞りに挑戦してました。
染めがもう少し上手くいけば、もっと良くなったと思う。
手前の彼女の作品です。
カモフラ風のムラ染め。
写真ではわかりづらいですが、亀甲柄になっています。
何通りかに穿けるズボン。
ワンタッチで着用できる着物をイメージしているそう。
だまし絵&絞りです。
プリントをもう少し変えたら、もっと良くなる気がします。
以上です。(1人で数点作った学生もいるので、実際はもっと多いですが)
これから学生は夏休みに入ります。いいですねー、本当に。
平成21年07月24日 金曜日号
“【一日一駄話】”
艸会
毎月一度、木村宗慎先生にお越し頂いて、茶道やそれにまつわるお話をして頂いております。
この間は春海商店別注のバカラの菓子器を持ってきて下さいました。
○百万の代物だそうです。僕は何年か前に春海商店の事を知りましたが、明治時代にバカラの器をそのまま使うのではなく、自分達が茶道具として使えるものを作らせたというのがカッコイイなと思いました。
日本人は外国のものをなんでもすぐ取り入れるのが上手いと言いますが、昔の人は取り入れる際に?日本化?していたと思います。
外国には日本にない良いものがたくさんあると思います。それぞれのものの良さを活かしつつ、自分達が使いやすいような型やサイズに変えて取り入れるというのは、すごくセンスが必要ですね。
でも、それこそが日本人の真骨頂な気がします。
これはお菓子を出す練習をしているところです。結局全ては訓練です。
平成21年07月23日 木曜日号
“合評”
昨日は大学で合評があった。
前年に引き続き「もしSOU・SOUで商品を作るとしたらどんなものを作るか」というお題で、素材に伊勢木綿を使って製作して頂いた。
先週行った時はまだ全然出来ていない学生も、今日の合評ではそこそこちゃんと仕上げて来ていた。いくつか作品をご紹介します。
カラスをイメージしています。
手作りのハンコを押しまくって柄にしています。
ゴムで絞って墨で染めています。
寝る時に着るものだそうです。
広げるとこんな感じ。実は人間の毛細血管がプリントされているのです。
豆絞りのイメージで刺し子を施してあります。
全体的に言えるのは、実際に出来たものよりもアイデア段階の方が良かったということ。
つまり、こういうイメージやコンセプトで服を作っていく─と決めたのだけれど、いざ作ってみたら思い通りに仕上がらない。まー大抵のものがそうなるのかもしれませんけどね。
学生のやりたい事を尊重し過ぎたコメントをしても、本人達のためにならんかなと思いながら、自分の意見を述べた。あまり本音をハッキリ言ってしまうと良くない場合もあるかもしれないので、僕なりに多少は気を遣いましたけど。
また、他の学生の作品もUPしていきたいと思います。
平成21年07月22日 水曜日号
“【一日一駄話】”
夜店
祇園祭にはたくさんの夜店が出ていました。個人的には何かを買ったりすることはもう全くと言っていいほどなく、見るだけの風景となっています。
アメリカ生まれのオムレツフランク (ほんまかいな)。
夜店の中でもお面1000円はすごく高いものに感じる・・・。
今回見た中で一番いい感じだったお店。
炭火焼のだんご屋さん。だんごの焼き方、のれん、オッサンの醸し出す雰囲気(これ大切)まで、ほぼ満点に近い状態だった。ここのなら買ってもいいかと思いましたが、やっぱりやめておきました。
SOU・SOUで一度出してみたいです。夜店。
平成21年07月21日 火曜日号
“【一日一駄話】”
国旗
SOU・SOU足袋 京都店の前に7月より祝日には国旗を
掲げる事にしました。
どうせならと、少し不謹慎かも知れませんが"SO-SU-U"を入れて、
らしさを出してみました。
もし評判が良かったら他の店舗でもやろうかしら。
平成21年07月20日 月曜日号
“【一日一駄話】”
水スペ
あ、あれは川口浩探検隊で一世を風靡した名作番組"水スペ"ではないか!一体誰なんだ?!
とドキドキしながら顔を見たら生徒のHくんだった。
ど、どこでそのシャツをGETしたのだね?と尋ねたら、広島のある寺の住職に貰ったのだそう。思わず売ってくれないかと言いかけましたが、ぐっと我慢しました。
それにしても最近見たもののなかで最も琴線に触れた一品だった。もし古着屋に売っていたらリーバイスのダブルXより間違いなく水スペを選ぶだろう。まーそんなことはどうでもいいのですが。
ところで僕の受け持つクラスは空間デザインのファッション学科というのですが、デザイナーズブランドを着ている学生は一人もいないように思う。(そう見えないだけかもしれませんが) 僕が専門学生の時はみんなが着てた気がします。今はそれだけブランドものに若者が興味無くなってきたのかな。それはそれでいいとは思いますが・・・。
平成21年07月19日 日曜日号
平成21年07月18日 土曜日号
平成21年07月17日 金曜日号
“【一日一駄話】”
銀のメジャー
しつらいの間のテキスタイル計り売りコーナーの柱に貼り付いているのは、ほぼ日でもらった銀のメジャーです。
ほぼ日Tシャツのデザインを応募したのですが、不採用になりまして、でも銀賞というのを頂きました。
金賞を受賞されたのは、山下ぼっこさんとヤマモトタケシさんというデザイナーの方でした。
山下さんには?ぼっこ?という名前が本名かどうかを聞けずじまいで、ヤマモトさんは名前が僕と同じという事を言えずじまいでした。
お二人とも強いキャラクターの持ち主で、気が弱い僕はおろおろしておりました。
まー一緒に行ったスタッフの橋本がエライ喜んでくれたので、よかったです。
もしまた公募があれば、来年もチャレンジしてみよう。多分不採用だと思いますけど・・・。