SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“金継ぎに挑戦/石田 明日香”
欠けたうつわを数年使い続けておりました
その都度、欠けたところを眺めながら思っていました
「金継ぎ」したいなと、
運良く知人に漆芸家がおりましたので、
教えてもらうことに!
「欠け」を直すにはたったの4ステップ
①下地 ②塗り ③金粉 ④磨き 完成です!
では、さっそくスタート!
①下地 砥の粉と水と漆を混ぜてパテを作ります
それを欠けた部分に埋めます(その後むろに数日入れます)
欠けたところを埋めるというのは想像以上に大変
しかし、先生に仕上げをしてもらい、一安心
余計なところを削ります かりかりと
②塗り 漆を塗ります(その後むろに数日入れます)
とても細かい作業なので、小指で安定させ、ブレを防ぎます
砥石でならします
漆を塗ります
小指で安定を、です
③金粉 ついにでました!金粉を蒔きます
真綿を使ってとんとんと
④磨き 油砥の粉、石粉を交互に使い磨きます
石粉で磨くときは指で磨きます きゅっきゅと
これを繰り返すことにより、金粉が輝いてくるのですが、
磨きすぎると金粉が取れてしまうので、いつまで磨くのかを見極めるのがポイントのようです
先生からこのくらいでいいやろとお許しがでたところで
完成です!
\\\じゃ~~~ん!!!///
おお~~~!!!
なんだか、良いとこの子みたいになりました
このように、「金継ぎ」とはいっておりますが、実際は漆で継いでいるのです
ちなみに、壊れた器を漆で直した後、最後に「金で装飾する」というのは、
室町時代のお茶の文化から始まったようなのですが、
「壊れた器を漆で継ぐ」という修理自体はなんと縄文時代から行われていたそうです
今回は、伝統的な「本漆金継ぎ」を教えてもらいましたが、
石油系の合成樹脂を使った簡易的なやり方もあります
簡単にできるものの、食器用として使うには
安全性は保障されないようです
壊れるからこそ、儚く美しい
これからも大事に使っていこうと思います