一期一絵 毎日更新!SOU・SOU読本

平成30年03月18日 日曜日号

SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記

“金継ぎに挑戦/石田 明日香”

201803181
欠けたうつわを数年使い続けておりました

その都度、欠けたところを眺めながら思っていました

「金継ぎ」したいなと、

運良く知人に漆芸家がおりましたので、

教えてもらうことに!




「欠け」を直すにはたったの4ステップ

①下地 ②塗り ③金粉 ④磨き 完成です!




では、さっそくスタート!

下地 砥の粉と水と漆を混ぜてパテを作ります

201803182
それを欠けた部分に埋めます(その後むろに数日入れます)

欠けたところを埋めるというのは想像以上に大変

しかし、先生に仕上げをしてもらい、一安心

201803183
余計なところを削ります かりかりと

201803184
塗り 漆を塗ります(その後むろに数日入れます)

とても細かい作業なので、小指で安定させ、ブレを防ぎます

201803185
砥石でならします

201803186
漆を塗ります

小指で安定を、です

201803187
金粉 ついにでました!金粉を蒔きます

真綿を使ってとんとんと

201803188
磨き 油砥の粉、石粉を交互に使い磨きます

石粉で磨くときは指で磨きます きゅっきゅと

これを繰り返すことにより、金粉が輝いてくるのですが、

磨きすぎると金粉が取れてしまうので、いつまで磨くのかを見極めるのがポイントのようです

201803189
先生からこのくらいでいいやろとお許しがでたところで

完成です!

\\\じゃ~~~ん!!!///

2018031810
おお~~~!!!

なんだか、良いとこの子みたいになりました




このように、「金継ぎ」とはいっておりますが、実際は漆で継いでいるのです

ちなみに、壊れた器を漆で直した後、最後に「金で装飾する」というのは、

室町時代のお茶の文化から始まったようなのですが、

「壊れた器を漆で継ぐ」という修理自体はなんと縄文時代から行われていたそうです




今回は、伝統的な「本漆金継ぎ」を教えてもらいましたが、

石油系の合成樹脂を使った簡易的なやり方もあります

簡単にできるものの、食器用として使うには

安全性は保障されないようです




壊れるからこそ、儚く美しい

これからも大事に使っていこうと思います

アバター画像(イシダ ア)
スタッフ(イシダ ア)が最近書いた記事
関連記事
LINEにてお問合せいただくには、SOU・SOUとのお友だち登録が必要です。 LINEお問い合わせ窓口 新規お友だち登録

<営業時間>
12時~17時 ※水・日曜定休

※営業時間外でもメッセージを残していただければ、翌営業時間内にご連絡をいたします。