SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“本物を観る時間/溝川 祐美”
予定のない休日はふらりと美術館へ。
私なりの一日の楽しみ方。
▲出汁が有名な『仁王門 うね乃』さんのおうどん
美術館好きのくせに、美術館に行くとどっと疲れます。
なので、しっかり食べてしっかり臨みます。
その人物のことはもちろんですが、今回の展示の意図みたいなものが分かるとなお楽しいです。
同じ展示物でも、展示方法やテーマによって見え方も感じ方も変わってきますよね。
ちょっと画家にでもなったような。。
SOU・SOUの帽子、とくに擬宝珠はそんな気分を高めてくれるアイテムです。
定期的に美術館にいくようになったのは学生時代に恩師に「本物を観ろ」と言われたからです。
目から耳から五感をふる活用で。
せっかく足を運ぶのですから、たくさん吸収して帰らねば。
▲今回心に残った意外な一枚。
案外、有名やメインの作品ではない作品が心に残ったりするものです。
たくさんある作品の中で自分が気に入ったものがカードになっているとなんとも嬉しくなります。
鑑賞の記念に、手元に置いておきます。
美術館が好きでジャンル問わず展示をみるのも好き。
知識の豊富さは別として各自の楽しみかたで楽しむのが美術館や博物館だとは思いますが
せっかく足を運んでいるのだからやはりもう一歩、二歩、理解できるようになりたいなあ。
と思う今日この頃です。
そんな私が最近手にした本。
マンガでわかる『西洋絵画の見かた』
見方というと大袈裟ですが、ルネサンスから現代まで代表的な画家さんのあれこれが分かりやすく描かれています。
そんな中に一人の日本人が。
それが 藤田嗣治 さん。
没後50年ということで、日本とパリで相次いで展覧会が開催されており、今まさに京都近代美術館で大回顧展が開かれています。
浅い浅い印象だけでいうと、
日本が嫌いな人なのかなと思っていたのですが
全然そんなことはなく
日本のものも好きで日本人という誇りももっていた方というのが伝わってくる展示会でした。
激動の世界情勢の中パリで生き、両国でここまで評価されるということは
私の想像をはるかに越える凄さなのだと思います。
芸術の季節はまだまだはじまったばかり。
皆さまそれぞれの秋を、それぞれの楽しみかたでお楽しみくださいませ。
(溝川)