SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“たなおろし/中村 奈緒子”
雨の多い季節、いかがお過ごしでしょうか。
もうすぐ7月。
盛夏となるこの時期は、着物も薄くて透け感のある「薄物」を着るようになります。
薄物とは、絽や紗(しゃ)などの透ける素材を単衣(ひとえ)に仕立てた着物のこと。
先日、その薄物の着物を探しに愛知の実家へ向かいました。
ところで、これまで実家の和室の箪笥の中は、袷(あわせ)と単衣、紬や銘仙などの普段着、小紋や訪問着などの晴れ着が渾然一体となっており、ほしい着物を探すのにひと苦労しておりました。
というわけで、、思い切って整理することに。
まずは、すべて箪笥から出してみます。
着物と帯を並べます。
それぞれ用途ごとに箪笥へ戻します。
お目当ての薄物を発見。
祖母が若い頃着ていた萩の葉柄の紗の着物です。
透け感のある生地の涼やかさと、大胆な柄に心が躍りました。
すっきり片付いた着物たちと、これからも自由な和の装いを楽しんでいこうと思います。
(中村)