SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“エンボスとサーキュラーについて/山本 陽平”
今回は、これからの季節に大変重宝する夏の大定番
高島縮
の種類について改めて書かせて頂きます。
(以前[染めおり倶楽部]でも記載しております。こちらもあわせてご覧くださいませ)
【高島縮について】・・・
・滋賀県高島市にて江戸時代の天明の頃より生産されている、よこ糸に強い撚り(強撚糸)を使用し、布面にシボとシャリ感を出した綿ちぢみ。
・シボがあるため肌につく面積が少なく、汗を点ですって面で拡散し、体感温度はマイナス2度と言われています。
・吸汗性・速乾性・通気性・吸湿性・放湿性に優れています。
・琵琶湖の恩恵を受けて育った高島縮は日本一の生産高を誇っています。
図にするとこのようなイメージです。
SOU・SOUでは2種類の高島縮を使用しています。
【エンボスの特徴】・・・
エンボス加工(凹凸模様を与える型押し加工法)を行なうことで、
伸びない布帛生地をニットのように伸びる状態に加工しています。
そのため下図のようにシボが均一に入っています。
(緯糸の強撚糸がエンボスのシボを半永久化する働きをしています)
エンボス加工により180cm巾の生地を110cmまで縮めています。
加工前の生地の厚みは40番手を使用しています。
【サーキュラーの特徴】・・・
サーキュラー社製の洗濯機を使用しているため、サーキュラー(加工)と言います。
緯糸(よこいと)に強撚糸を使用しているために、洗濯機で洗い加工を行なうと
糸の撚り(ねじり)が戻ろうとする力が働き、シボが生まれます。
サーキュラー加工により145cm巾の生地を110cmまで縮めています。
加工前の生地の厚みは20番手を使用しているため、[エンボス]に比べやや厚いのが特徴です。
!注意点!
サーキュラーは自然の撚り縮みのみを駆使した加工のため、エンボス生地のようなストレッチ性はございません。
SOU・SOUの商品では、形や時期によっても[エンボス]と[サーキュラー]を使い分けていますが、
高島縮の特性である[吸汗性・速乾性・通気性・吸湿性・放湿性]の機能は同様に御座います。
今年の夏も高島縮を着て、涼しく夏をお過ごしくださいませ。
6 件のコメント
高島縮の服はほかではあまり見かけません。
SOU・SOUさんのはおしゃれで、しかも着易い!
大好きです。
今年は高島縮の半袖シャツ(le coq)は出るのでしょうか…
気になります。
長袖も半袖も抜群です!
ルート1様
大変嬉しいコメントを頂き誠に有難うございます!
高島縮の半袖シャツは現在6月上旬ごろに予約販売を予定しております。
※変更が生じる場合がございます。
是非今年も高島縮をご着用頂き、夏をお楽しみください!
こんにちは!
6月上旬ごろの予定で、高島縮の半袖が販売されるのですね。
どんな柄があるのか…
とっても楽しみですッ!
ルート1様
引き続きのコメント誠に有難うございます!
今季も色々とバラエティにとんだ柄種類を揃えてお出しする予定でおりますので、是非ご期待くださいませ!
すごく分かりやすかったです!今は機械でやるけど、昔の人はどうやって作り出してたんですかね?洗濯すると肌触りが柔らかくなって着心地がよくなりますよね。化繊だと汗ばんだとき不快ですけど、これだと綿の吸水性があるのでさらりとして快適です。作ってくれてありがとうございます!。かわいいデザインはいつも出たとたんに売り切れるのが残念!(笑)
はるこ様
コメント頂きまして有難う御座います。
確かに昔の方がどうやって織られていたのか。気になります。
生地屋さんにも聞いてみようと思います!
かわいいデザインはいつも出たとたんに売り切れるのが残念!(笑)
→申し訳ございません。。
予測して作成しているのですが、有り難いことにお客様がそれ以上のご注文を頂いていることがあるためです。。
今後は更にブラッシュアップして行きますので、引き続き是非是非ご覧くださいませ。