一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“銘菓の旅(13)”
テレビや新聞を見る世代とネットを見る世代とでは全然考えが違いますね。
色んな意味で昔のやり方はもう通用しない時代です。
そして時代を創るのはやはり若い世代なんやなーと思います。
というわけで本日はハッサンのコーナーです。
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第十三回 榮太樓總本舗 「玉だれ」
「榮太樓」と言えば、三角の形をした「榮太樓飴」が有名ですが、生菓子や金鍔(きんつば)等いろいろな種類の和菓子も作られています。
今回ご紹介する「玉だれ」は、1858年の創業以来作られてきた代表銘菓。
本山葵を使った、ちょっと変わり種の和菓子です。
すり下ろした山葵、山和芋、砂糖、焼みじん粉(もち米を加工した米粉)を混ぜ合わせたものを芯にして、求肥餅で巻いた棹物菓子。
香気が鼻にツンとくるくらい山葵が主張しているのですが、御菓子の甘味とうまく調和しているから不思議です。
山椒や紫蘇、ミョウガなどを使った和菓子も数多くあるので、薬味になるような香味野菜とあんこや餅などの甘いものは、案外相性が良いのだと思います。
「玉だれ」の名は、「雲の上はありし昔に変らねど、見し玉簾(たまだれ)の内ぞゆかしき」(謡曲『鸚鵡(おうむ)小町』)から取られたとのこと。
御菓子の意匠や若緑の色合い、山葵の爽やかな香りが、この曲に通ずるものがあると考えられたようです。
そして、その菓銘の由来がパッケージデザインに落とし込まれているのも特筆すべきところ。
和綴じの歌本に似せた蓋を開けると、『鸚鵡小町』の歌詞が書かれた紙が添えられています。
こんな演出がなされているのも、この御菓子の魅力だと思います。
■ 榮太樓總本舗
http://www.eitaro.com/
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※このコーナーは毎週日曜日更新です。
それでは、また明日。
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今日の合言葉は 「玉だれ」