SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“傾衣で夜咄/寺田 由”
新年度が始まりはや半月・・・。
この春、新生活や何か新しいことにチャレンジされる方も多いのではないでしょうか。
私の兄も最近、新たなスタイルを始めたひとりです。
普段は数寄屋大工として職人をしている兄は時々、自宅に友人たちを招いてお茶を楽しんでいます。
そんな時、「着物ではちょっと大げさだし、作務衣では事務的すぎる。
でも洋服はなんかちょっと違うし・・・何かないかな~。」
と、言ってる兄に勧めたのが傾衣です。
早速、新調した傾衣を着て自宅で夜咄(よばなし)を楽しみました。
夜咄とは夕暮れ時から行われる茶会で今回は親しい人たちを招いて、楽しい時間を過ごしました。
電気が通っていない茶室の小間ではロウソクにあかりを灯し、薄暗い中でお点前をします。
着物より気軽に着用でき、和室にも違和感なく馴染むところ、作務衣より所作がキレイに見えることも傾衣を気に入っているポイントだそうです。
傾衣で新たなスタイルを発見した兄。
「次はどんなコーディネートにしようか?」、「どんな柄が良いと思う?」
と共通の話題ができたことで以前に増して会話が増えたように感じています。
これからは兄妹でSOU・SOUのオシャレを楽しみたいと思います。
(寺田)