SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“ギャラリーしつらい 特別編 一年を振り返り”
あちらこちらで、雪の便りが聞こえるようになりました。
張りつめて澄んだ冬の空気が、一年を締めくくります。
12月は終わりというより、「始まりの準備」という風に感じ、
好きな月です。
京都SOU・SOUしつらいの間、亀屋良長さんによる月替わりの和菓子のテーマは
霜月(11/1?11/30):七五三
師走(12/1?12/31):もういくつ寝ると
(詳しくは >> 和菓子になったテキスタイルデザイン)
これで、平成23年の和菓子が全て出そろいました。
* * *
毎月細々と描いていたしつらいの和菓子ですが、
一年を振り返り、全部並べてみると、
何だか感慨深いです。
ちなみにこの絵は水彩を基本に、色鉛筆なども使い
描いているのですが、
例えば10月のラングドシャの部分などは、
画面で見ると(もちろん)平らですが
斜めから見ると実は…
↓
切り抜いて色付けしたものを、
盛りつけ同様上から乗せたり、などなど、
ちょっとした小細工もしています。
なので、画像よりも実際の絵の方が、面白いかもしれません。
現在、SOU・SOU東京店には平成22年の、
しつらい和菓子の絵がかけてありますが、年明けにあわせて、
平成23年のものに入れ替える予定です。
東京店は年末年始無休で営業しておりますので(一部営業時間の変更有り)
もし宜しければ、お店に足をお運びいただいたついでに、
一年を振り返りつつ、ちらりと眺めていただけたら嬉しいです。
* * *
歳をとる程に、「一年」をどんどん短く感じますが、
こうして見ると、色んな季節をちゃんと経て、
師走にたどり着いているんですね。
今年は「震災」のため様々な大きなイベントが
「自粛」という名のもとに中止となりましたが
こんな時こそ、昔ながらの歳時記などを紐解いて、
家族でささやかに祝ったり、地元で交流をするのも、
良いんじゃないかと思います。
年が明ければまた、
雪が解け、蕾がふくらみ、桜が咲き、散り、緑が芽生え、雨が降り、
暑い日差しに蝉の声、夕暮れの赤とんぼ、夜長の月見、
紅や黄色に色づく山の端、木枯らし…
自然の、力強く果てしなく「繰り返す」姿と、
その時その時の季節の美しさを見逃すことなく、
来年が良い年になりますように、と願う日々です。
あと11日で今年も終わりです。皆様、風邪などひかぬよう
くれぐれもお気をつけください。
良いお年を!