一期一絵 毎日更新!SOU・SOU読本

平成29年11月03日 金曜日号

SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記

“ねこを背負って/中村 奈緒子”

10月初めの秋晴れのある日、長野に行ってきました。
県の南西部に位置する南木曽町というところです。

母がこの町の山の中腹に、小さな平屋(現在改装工事中)を借り、週末だけ通って畑をするという生活を始めて12年が経ちました。
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周りを山に囲まれたのどかなところで、私もたまに訪れては、山を眺めてぼーっとしたり、自然の中を散策したり、温泉に浸かったりして、心身ともに癒されてきました。

近くには、中山道の宿場「妻籠宿」があり、江戸時代の町並みを歩くことができます。
近年は外国の観光客の方も増え、以前よりも賑わいを見せています。

そして、もうひとつこの町で有名なものが、「南木曽ねこ」です。
昔からこの地では、ひのき笠やろくろ細工などの伝統工芸品が作られてきました。その作業の際に手元の邪魔にならないように、半纏の袖や前身ごろをなくし、冷える背中だけ温めるように工夫して作られたのが「南木曽ねこ」。
「ねこ」の由来は、「ねんねこ半纏」や「ひのき笠を作る姿が猫背だから」、「猫のように温かい」など諸説あるそうです。


母の小屋にも一つあったので、
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見よう見まねで私も一つ作ってみました。


適当に切って、
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縫います。
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できました。
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ポイントは、布団屋さんに売っている半纏用の綿100%の中綿を使うところ。
ポリエステル系のものは、風を通してしまい温かくないそうです。
生地は、見た目も温かな「うらら 嬉々(きき)」。伊勢木綿/特岡を使うと、横幅をカットせず、そのまま使えるのがよかったです。


久しぶりに妻籠宿を歩いてみました。
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「南木曽ねこ」は、背負っていることを忘れてしまうくらい軽いのですが、しばらくすると背中がぽかぽかしてきます。
簡単に脱ぎ着できるのも、大きな魅力。


寒さ厳しいと聞く京都の初めての冬を、いっしょに乗り切ってくれるお供ができました。





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2 件のコメント

  • ねこを自分で作るって素敵です☆
    南木曽町にいつか行ってSOU・SOUの布で作ってもらおうと思ってたので、南木曽ねこを自分で作るって考えが私にはありませんでした。
    いつか、コラボお願いいたします(o^人^o)

  • せん H29.11.03 22:27:41
    • せん様

      コメントありがとうございます。
      南木曽ねこ、知る人ぞ知る…だと思っておりましたので、驚きました。しかもSOU・SOUの生地で!
      大変うれしく拝読いたしました。

      コラボご要望のお声がありましたこと、ぜひ今後の参考にさせていただきます!

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