SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“ねこを背負って/中村 奈緒子”
10月初めの秋晴れのある日、長野に行ってきました。
県の南西部に位置する南木曽町というところです。
母がこの町の山の中腹に、小さな平屋(現在改装工事中)を借り、週末だけ通って畑をするという生活を始めて12年が経ちました。
周りを山に囲まれたのどかなところで、私もたまに訪れては、山を眺めてぼーっとしたり、自然の中を散策したり、温泉に浸かったりして、心身ともに癒されてきました。
近くには、中山道の宿場「妻籠宿」があり、江戸時代の町並みを歩くことができます。
近年は外国の観光客の方も増え、以前よりも賑わいを見せています。
そして、もうひとつこの町で有名なものが、「南木曽ねこ」です。
昔からこの地では、ひのき笠やろくろ細工などの伝統工芸品が作られてきました。その作業の際に手元の邪魔にならないように、半纏の袖や前身ごろをなくし、冷える背中だけ温めるように工夫して作られたのが「南木曽ねこ」。
「ねこ」の由来は、「ねんねこ半纏」や「ひのき笠を作る姿が猫背だから」、「猫のように温かい」など諸説あるそうです。
母の小屋にも一つあったので、
見よう見まねで私も一つ作ってみました。
適当に切って、
縫います。
できました。
ポイントは、布団屋さんに売っている半纏用の綿100%の中綿を使うところ。
ポリエステル系のものは、風を通してしまい温かくないそうです。
生地は、見た目も温かな「うらら 嬉々(きき)」。伊勢木綿/特岡を使うと、横幅をカットせず、そのまま使えるのがよかったです。
久しぶりに妻籠宿を歩いてみました。
「南木曽ねこ」は、背負っていることを忘れてしまうくらい軽いのですが、しばらくすると背中がぽかぽかしてきます。
簡単に脱ぎ着できるのも、大きな魅力。
寒さ厳しいと聞く京都の初めての冬を、いっしょに乗り切ってくれるお供ができました。
2 件のコメント
ねこを自分で作るって素敵です☆
南木曽町にいつか行ってSOU・SOUの布で作ってもらおうと思ってたので、南木曽ねこを自分で作るって考えが私にはありませんでした。
いつか、コラボお願いいたします(o^人^o)
せん様
コメントありがとうございます。
南木曽ねこ、知る人ぞ知る…だと思っておりましたので、驚きました。しかもSOU・SOUの生地で!
大変うれしく拝読いたしました。
コラボご要望のお声がありましたこと、ぜひ今後の参考にさせていただきます!