SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“股付5枚足袋ができるまで/山本 聖美”
お天気の良い八月某日
1919年岡山県倉敷市で創業した九十年以上の歴史を持つ、履物メーカー
株式会社 丸五さんへお邪魔いたしました。
⑤の旗が気持ちよさそうにたなびいています!
まず案内していただいたのは
古い蔵を改装されたその名も『足袋の蔵』
(その前に立っている二人は 株式会社丸五 社長の藤木様とプロデューサーの若林でございます)
丸五さんにて制作された数々の商品が展示されており、
年表や古い看板など歴史も学べる空間となっていました。
ずらりと並んでいる足袋は、労働履きの本格的なものからファンション性のあるものまで様々。
足先が割れている履物はどれもやっぱり可愛いです。
次に一行が向かった先は
足袋が制作されている工場内
まずは裁断場
股付5枚足袋/金襴緞子の裁断前はこのようなパーツに分かれています!
こちらの生地を裁断機に配置し、
型の上から圧力をかけて裁断
まるでクッキー型のようです。
作業をされていた丸五・山中さんは
「重ねたパーツをぴったり同じ位置でくり抜き裁断するのは大変!」
とおっしゃっていました。
次の工程は、パーツ同士を縫製し、本体部分を仕上げていきます。
この日は縫製部隊は稼働していませんでしたが
縫製が完了した本体パーツ達がサイズ毎にきちんと積みあげられていました。
続きまして、縫製された本体部分と底とを組み合わせていく作業に入ります。
『輪塗り』と呼ばれる次の工程に必要な箇所の糊付け作業。
するするーーと素早い手つきの佐々木さん。
佐々木さんは次の『吊込み』と呼ばれる工程でも素晴らしい職人技を見せてくださいました。
この道30年以上だそうです。
生地が重なった所をノミで “シュッ” と切り取られるところが最高に格好いいです!
吊込み完了後の美しい裏面
次に『糊塗り』
とても綺麗に糊が塗られていきます。
糊を約40度くらいまで温めます。
(使用している水性の糊は少し高い温度で接着可能になる性質がございます)
『底貼り』
圧力をかける機械に投入し、本体と底を圧着。
このあと
隅々まで接着できているかチェックしながら、人の手で仕上げていきます。
最終工程『仕立て』
中敷きを入れたり、タグをつけたりしながら検品されています。
こうして箱詰めされた足袋達は
SOU・SOU へ出荷。
お客様の元へ。。。
と、駆け足でお伝えしましたが、素早く細やかな職人さんの手捌きに終始感動しっぱなしの私。
やはり、現場を見ると、地下足袋に対する愛着もひとしお。
最後にみんなで記念撮影!
丸五様、今後共どうぞよろしくお願いいたします!!