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平成28年03月27日 日曜日号

SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記

“春興でお伊勢まいりへ/李 瀟瀟”

春のうきうきした楽しい気分のことを「春興」といいます。
新芽が萌えだし、花が咲き、生命が躍動を始めるこの季節に、
春興のおもむくままに、お出かけしましょうー
先日、日本人の「心のふるさと」とも称される伊勢神宮へお参りに行ってきました。

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伊勢神宮は「お伊勢さん」ともよばれて広く親しまれています。
約2000年も歴史があり、8万社を超す日本の神社界の中心として特別に崇敬を集めています。
神宮の宮域は約5500万㎡で三重県伊勢市の4分の1ほどを占め、敷地の広さも日本一です。
中心とする内宮と外宮は約5km離れており、先に外宮を参拝するのが習わしとなっていますが、今回は内宮をメインで参ってきました。

五十鈴川に架かる宇治橋が内宮の入り口です。
大鳥居の向こうに見える山が自然の豊かさを感じさせてくれます。
俗世とご神域の境界でもあり、ひと足ごとに自然と気持ちも引き締まります。

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参道右手のゆるやかな斜面を降りると、御手洗場(みたらし)が見えます。
ここで手水を行い、清らかな五十鈴川で心身を浄化してから参宮するのが古来の習わしです。

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参道を囲むうっそうと茂った木々の間から木漏れ日が降り注いでいます。
凛とした雰囲気が漂う砂利道を歩けば、心がいっそう洗われるのでしょう。

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そして、最も尊い神様、天照大神のいらっしゃる正宮へー
石段には樹齢200以上の大木が育っています。

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たくさんの巨木が生えている伊勢神宮でも、特に大きいとされる一本の杉はパワースポットになっています。

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根が地面に張り巡らされている様は、「生」のエネルギーを感じるに十分値するでしょう。
場所は荒祭宮付近です。

そして、別宮参りへーー

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伊勢神宮の建築様式は、唯一神明造と呼ばれます。
その姿は簡素にして直線的で、素木の美しさを輝かせているのでしょう。
屋根の上には鰹木が置かれていて、それは権威の象徴とみなされ、鰹木の数で差別化されます。

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お伊勢まいりの後は、赤福本店に寄るのが定番だそうなのでーー

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餡の三筋は五十鈴川のせせらぎを表しています。
赤福とともに供されるお茶は、五十鈴川の水で沸かして淹れた三重県産の番茶です。

慌ただしい日常を離れて、神様に感謝を捧げる気分で、お伊勢まいりへ出かけましょう。
そして、素朴な自然そのものを楽しみながら、杉のようにまっすぐになりましょうー

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