一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“足袋下”
ここに足袋下が2柄あります。
綿の足袋下本体にナイロン糸を編み込んで柄を出します。
シンプルな小柄の場合は、写真のように裏に糸があまり出ていません。
これは、ナイロン糸が縮れているので、糸の端を短く切っても抜けにくいためです。
一方、大柄の場合は裏にこのように長い糸が出ています。
これは、大柄で複雑な柄を編んだ場合は、ナイロン糸の占める割合も大きくなり生地の伸びが悪くなるので、足袋下本体を編んでいる綿糸を柄の裏側の見えない部分でカットすることにより、伸びを良くしているのです。
その際、綿糸はまっすぐなので、あまり短く切ると抜けてしまいます。それを防ぐために2cmくらい残しているという訳です。
とてもわかりにくい話ですみません。でも最近よく質問されるので、一度この場で書いてみました・・・。
それでは、また明日。