SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“【SOU・SOU日記】”
さよなら歌舞伎座
四月末日でとうとう東京の歌舞伎座とお別れすることになりました。
三十数年前、来日して始めて歌舞伎を観に行った時、その素晴らしさにびっくり
して言葉にならないくらい感動しました。
その時の演目は「伽羅先代萩」で亡き六代目中村歌右衛門さんが乳母「政岡」で
三代目中村橋之助さんが小さな「千松」役で出ていました。
今後色々なテナントが入る近代的な大きなビルに歌舞伎座は生まれ変わるよう
ですが、日本の古き良き建造物が又一つ消えます。 さみしいですね。
三十年ぶりにヨーロッパ旅行をしたとき、ロンドンもパリもローマもそれから
ドイツのロマンチック街道は以前のままでとてもホッとしました。 変化したことと
言えばロンドンの食べ物が美味しくなったことと、ロマンチック街道の小さな
町の人々と英語(以前はドイツ語のみ)でお話が出来るようになったことです。
日本には守ってほしい素晴らしい文化、芸術、言葉遣い、しぐさ等が
いっぱいあります。
(加納)