SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“伝統産業 – 岩手・宮城編 –”
前回に引き続き、日本の伝統産業について書きたいと思います。
気まぐれのない限り、コンスタントに伝統産業の事を書かせていただきます。
○岩手「紫根染」
紫根染=紫紺染(しこんぞめ)と読みます。
紫紺染とはムラサキという植物の根からとった染料で染め上げる、日本に古くから伝わる草木染めです。
このムラサキという植物が岩手南部地方に伝わり、発展していったものが「南部紫根染」といい、広まっていったのは鎌倉時代以前の事でした。
しかし廃藩置県が起こり明治になってからは、海外から安いアリニン色素が入って来たために衰退してったようですね。
ちなみに紫根染は色の名前なので、柄は様々。
宮沢賢治の作品で「紫紺染について」という作品もあります。
○宮城 「若柳地織」
若柳地織りは、明治から大正にかけて宮城県栗原市若柳町を中心として盛んに製造された綿織物です。
明治末期に数台の手織り機から始まった若柳地織は農作着として広く用いられました。
独特の紺色を基調とした縞柄が特徴で、素朴な風合い・肌触りが特徴。
しかしながら、現在では1社のみが技術・技法を継承ししているようですね。
現在は小物類を主に生産されているそうです。
全国には他にも伝統を守り続けている人たちが数多くいらっしゃると思います。
ご近所の方々がいらっしゃれば是非1度伺われてみて
直接伝統産業をご覧になってみてはいかがでしょうか。
以上 岩手・宮城編でした。
皆様本年度も良い1年になりますように。