SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“日本の家とSOU・SOUの家/山本 真弓”
紫陽花がいきいきと咲き誇る季節、夏至を過ぎて、もう真夏がやってきますね。
『徒然草』の一節に、「家の作りやうは、夏をむねとすべし」とありますが、
日本の家は湿気の多い夏を涼しく快適に過ごす知恵が詰まっています。
※こちらはイメージ画像。大津の東海道沿いにある町家料亭の外観です。
大学で生活文化や建築について学んでいるうちに、
日本文化の中でも日本の住まいや暮らし方に関心を持つようになりました。
そのきっかけとも言えるのが、軒・庇の機能。
冬と夏では太陽の高さが変わるので、軒があるだけで、冬は部屋の奥まで陽の光が入り、
夏はあまり陽が当たらないように考えられていると知り、なんて賢いんや!と感心しました。
日本の伝統的な家は機能的で、やっぱり日本の気候や暮らしに合っているんだなぁと思います。
・縁側や土間といった、内と外を曖昧に繋ぐ空間
・風通しが良く、外を遮断しない大きな開口部
・格子や障子、暖簾など、人や自然の気配が感じられる仕切りや建具
・湿度を調整する木材や畳、簾戸などの自然素材
・折り畳めて移動もできる家具や道具
・使い方を限定しない居室のつくり
知れば知るほど、日本の家は素晴らしいです。
空間をゆるやかに繋いでいる日本の家では家族やご近所の人の気配が感じられますが、
そこには気遣いが必要になります。
日本人の細やかな気配り、空気や間を読む力は、そんな空間で培われたのかなと思います。
モチーフとしても家が大好きで、家グッズがいつの間にか増えてきています。
こんなところにも家(?)が!
特に脇阪さんの描く家が大好きで、4年ほど前に脇阪さんのお話を聞く会に参加した時に
脇阪さんの家の絵を見て、やっぱり家が好きやなぁと確信しました。
そこから刺激を受けて、家のカタチの切り紙を開始。
ただしまっていただけの紙を活かせて、楽しく頭の刺激にもなりました。
この一日一枚の切り抜きは数カ月で途切れてしまいましたが、
一日一絵を欠かさない脇阪さんの継続力には本当に頭が下がります。
最近、「家」のテキスタイルを使ったデザインに携わったこともあって、
改めてその魅力を確認することができました。
SOU・SOUの中でも、「家」を探して店舗をウロウロ。。。
どこにあるか、ぜひ店舗にお越しの際は見つけてみてくださいね。
他にも隠れた“家”があるかもしれません。