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平成27年01月31日 土曜日号

SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記

“日本の道具と知恵/山本 真弓”

大雪から始まった2015年の1月も終わろうとしています。
年賀状を出しに行った地元の郵便ポストも、きれいに雪帽子をかぶっていました。
20150102-01_yuki.JPG 冬やお正月は特に、“日本”を意識する季節だなと思います。
私が日本の文化に関心を持ったのは中学生の頃、友人が「扇子」を使っているのを見たときでした。
20150128-02_sensu.JPG コンパクトに折り畳めて機能的!形の美しさや所作のスマートさにも感心しました。
今でも扇子は、私の夏の必携アイテムです。
この“畳む”というのが、フレキシブルな使い方を可能にする日本人の賢さだなぁと、
生活文化や建築について学んでいた学生時代にしみじみ感じたものです。
例えば「風呂敷」。
20150126-03_huroshiki.JPG たった一枚の四角い布が、包み方次第でどんなものでも柔軟に対応し、使わない時は畳んで小さくしまっておけますし、贈り物を包めば特別な装いになります。
折り紙も同じように、一枚の四角い紙からあんなにも多種多様な立体物ができるなんて、外国の人もびっくりでしょう。
20141019-04_paperbook.JPG その他にも、長方形の布からできている手ぬぐい着物のれんなど・・・
20150126-05_noren.JPG 小巾折も、長方形の布を一切裁断せずにあの形ができるなんて、初めて聞いた時はどういういことかと思いました。
住まいの中では、襖・障子・格子などの建具や仕切り、布団・ちゃぶ台・座ぶとんなどの家具も、
空間を自由に変幻させ、暮らしを楽しむための知恵と工夫が活かされています。
20150126-06_zabuton.JPG 畳敷きの部屋に布団を敷けば寝室に、布団を畳んでちゃぶ台と座ぶとんを置けば茶の間に、
こたつを出せば居間に、襖を開け放って隣室と繋げば宴会場に。
日本の道具たちはとても機能的で、用途を限定せず、多彩な暮らしを演出してくれます。
便利なものがたくさんあって豊かになったように思える現代ですが、
昔から継承されている日本ならではの暮らし方も、見直して楽しんでいけたらいいなと思います。
さて、そんな日本の道具を作ってみよう!
ということで、O型お手軽大雑把(じゃないO型の方すみません・・・)ソーイングのご紹介。
とある休日、突然やる気スイッチがONになって、洗濯の待ち時間15分ほどで縫い上げたのがこちら。
20150125-07_kohabaori.JPG ただの正方形に見えますが、これは裏返しの状態。
ひっくり返すと・・・
20150125-08_kohabaori.JPG 小巾折です!
生地巾の3倍の長さの生地を中表に三つ折にして、2回直線縫いをするだけ!
(販売している商品とは縫製の仕方が異なります。)
私のお気に入りの柄がようやく形になって嬉しい限りです。
染めおりの計り売りでは、商品にはなっていない生地や柄で好きなものが作れるのが良いですね。
計り売りにもない生地や柄も、タイミングが良ければハギレで出会えるかもしれません。
こちらは一期一会。見つけたら即買いましょう。
わが家にもお気に入り柄のハギレが待機中。
20150125-09_hagire.JPG 次にやる気スイッチが入るのは、いつになるでしょうか?
機会があれば、またご紹介したいと思います。

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