SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“半巾帯を作ってみた/椿 美樹”
秋の夜長にお裁縫をば…と思っていたら、一気に冬の気候になりましたね。
今回は21番手平織生地を使って、両面使える半巾帯を作ってみました。
選んだ柄はこちらです。
テキスタイル計り売り (21番手平織)/SO-SU-U 濡羽色(ぬればいろ)
テキスタイル計り売り (21番手平織)/SO-SU-U つくも
ちょうど赤い着物に締める黒い帯が欲しいと思っていたので、
黒といえばやっぱりSO-SU-U!ということで両面色違いで作ってみます。
柄向きに天地があるので生地を横向きに取り、生地巾110cm×4枚接ぎにします。
※胴に接ぎ目が見えるので、気になる方は他の取り方をおすすめいたします。
生地要尺:各1m
帯巾:約16cm
長さ:約430cm
で作っていきます!
①まず、水通し代わりに生地をネットに入れて洗濯機にかけます。
※手捺染で染めているので、長時間水に浸す・脱水が甘いと色滲みの可能性がございます。
生地が乾いたらアイロンをかけておきます。
②縫い代1cmを残した生地端の横糸を1本すくって糸を抜きます。
カットの際に生地が曲がっていたりするので抜いたあとが直線のガイドラインになります。
③縫い代を1cm取り、生地を4枚×2柄(両面分)=計8枚カットします。
接着芯は縫い代は取らずぴったりでカットします。
④当て布をして、接着芯をアイロンで圧着していきます。
⑤各パーツを柄行きを何となく気にしながらまち針で留めて、縫い合わせます。
縫い代は割ってアイロンを掛けておきます。
私はこんな感じで、柄は切れても配置が互い違いになるようにだけ気をつけました。
⑥色違いの生地を中表に合わせて、出来上がり線から数ミリ外側をしつけ糸でざっくり縫っていきます。
まち針でも良いかもしれませんが、生地がとても長くて大変なのでしつけ糸にしました。
⑦長辺を縫い終わったら、片方の短辺も縫って袋状にします。
余分な生地端と、角を切り落とします。
※糸を切らないように気をつけて切ります。
⑧袋状にした口から手を突っ込んで生地をひっくり返します。
角を針で引っ張り出してなるべく四角い形にします。
⑨アイロンを掛けて、袋の口を縫い目の見えない
「コの字とじ」でまつり縫いをして完成です!
早速締めてみました~!
■着用商品
モスリン 着物(総裏仕立て)/金襴緞子(きんらんどんす)
衿巻ジバン/濡羽色3(ぬればいろ)
モスリン こしき/濡羽色(ぬればいろ)
貼付まつり足袋 10枚小鉤(こはぜ)/濡羽色×桟(ぬればいろ×さん)
帯締め ※私物
作る前からこの「風船太鼓」をイメージしていたのですが、いい感じになりました~!
あの風呂敷みたいです。風呂敷巻いてるの?と色んな人に聞かれました。。笑
ちょっと裏地を見せて巻いたり、色々アレンジができそうです。
こちらは三重紐を使って「ぱたぱたリボン結び」。
柔らかめの帯の方が使いやすいかと思い、今回は接着芯を普通地用(ちょっとやわらかめ)で作ったのですが、ふにゃっとして胴に巻く時になかなかコツがいることが分かりました。
けどこれはこれでラフに着物を着たい時に楽でいいかもしれません。
ぴしっとハリのある帯がお好みの方は、固めの接着芯を入れることをおすすめします。
以上、椿のお裁縫ブログでした。
それではまた!