一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【77】”
本日は日曜日!数寄屋大工一家の箱入り娘、寺田 由のコーナーです!
先日、兄姉と共通の友人やそのお友達を交えて茶室で小さなお茶会を開きました。
お茶に興味を持ってくれた同世代7人の「気楽」な集まり。
今回は小間(こま)という電気も冷房もない特に狭い茶室にご案内し、私は濃茶、兄たちが薄茶のお点前しました。
「気楽な」というのはお客様に対しての思いでもありますが、我々自身の言い訳でもあり「お点前間違えちゃうかも知れないけど、大目に見てね!」ということでもあったりします。
世の中に『濃茶』と名のつくお菓子や飲み物は多くあれど、今回おいでくださったみなさんも正真正銘、本当の濃茶は初めて!ということで私の責任が非常に重い。
これでお茶を嫌いになりませんように・・・
と心を込めて神頼み。
ここはもぅ利休さん頼みで濃茶を練りました。
濃茶のお稽古では、ココでこの人がこういうことを訊ねて、こう答える!という「問答」という場面があるのですが、そんなことは構わず出てきた「美味しい!!」という素直な感想がどれほど嬉しく感動したか分かりません。
道具を見て感想を言い合ったり、お菓子をいただく作法など簡単なことは説明を交えてみんなであーでもないこーでもないと実際にやってみるのもリラックスした雰囲気で楽しいのです。
時間が経つのもあっという間で気がつけば、5時間もの間、みんなで語らう時間にななりました。
(みなさん翌日は筋肉痛必須だったようです。)
歴史や文学、政治や哲学といった話題に対して色々な角度からざっくばらんに議論する。
その空間には互いを尊重し打算や損得はなく、ただただ無限に広がる「調和」が生まれた時間。
もしかすると、私たちはもっとコミュニケーションを持てる場を欲しているのかも知れないとすら思える機会でした。
分かりやすさに騙されることなく、分かりやすいことを利用して断言せず、複雑なことをじっくり味わって楽しむ時間。
まさに茶道のようなものに親しむ時間が私たちには必要なのだと思える、そんな1日となりました。
それではまた、ごきげんよう。
《つづく》
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それでは、また明日。
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【今日の合言葉】
「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」
・店舗でお会計時に、〔今日の合言葉〕を言って頂くと、1ポイント差し上げます。
(1日に1ポイントのみの進呈です)
・毎日変わりますので、ご注意ください。
・店舗のみのサービスとさせて頂きます。
あしからず御了承願います。
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6 件のコメント
ほんま、有意義な良い時間を過ごせたんやねぇ(^^)
私はお茶の所作は全くの無知で、唯一"鴨川をどり"のお茶席で頂戴するくらいやなぁʅ(◞‿◟)ʃ
まぁこれは、お点前を披露する芸舞妓は一所懸命に務めてはると思うけど、結局は観光客相手のイベントみたいなもんなんで、私も気楽に頂いていますが…(苦笑)
こんな私ですが、いつか由さんにお招き頂けたら嬉しい限りです。
最近の「一語一絵」大変やったと思いますが、これからも楽しみにしています(^^)
kazu-endlix様
コメントをいただきましてありがとうございます。
おどりの会のお茶席は華やかでいいですよね。
やってられる本人はさぞ、緊張されるているでしょうがいつもうっとりして見ています。
またいつか、SOU・SOUのお茶ができる日がくればいいですね。
素敵な体験が出来るって良いですね。SOU・SOUお茶席に呼ばれてみたい・・です。
いつかいつか・・叶うかなぁ~・・・?
よっ!様
コメントをいただきましてありがとうございます。
またいつか、みなさんにお茶を一服差し上げられる機会があればいいですねー!
有意義で素敵な時間を過ごされたのですね(*´▽`*)
しかも5時間!皆さん余程楽しかったということでしょう。
お濃茶、「美味しい!」と言ってもらえて良かったですね。重責を無事果たされた証ですね。お疲れ様でした。
chabo様
コメントをいただきありがとうございます。
温かいお言葉、嬉しく存じます。
狭い空間が妙に心地よかったのでついつい話し込んでしまいました。
また、美味しいお茶を点てられるよう精進いたします!