SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“お稽古に通う/長沼 ふみ”
11月最後のお茶のお稽古は「炉開き」でした。
千利休の頃は、「柚が色づくのを見て炉を開く」とも言われたそうで
床の間には、鬼柚子と椿。
そういえば、柚子があちこちで実っているのを見かけるこの頃。
瀬野店長から頂いた柚子もいい香りだったなと思い出しながら
利休の頃と変わらないこともあるんだと立派な鬼柚子を眺めました。
軸は「門を開けば落葉多し」
寒い夜更けに夜通し聞こえた雨の音。
朝起きて門を開けてみると、雨音だと思ったのは、実はたくさんの落葉だった
という更けゆく秋の風情を詠んだものだそうです。
この日お茶を頂いた俵形のお茶碗は、
炉開きの時期によく使われる縁起のいいものだそうです。
刷毛目がかっこいいです。
お菓子のご銘は「山粧う」。
今まさに山々はこんな色だなと、懐紙の上で紅葉を感じました。
お干菓子は柚子琥珀。
こちらも柚子色づく頃にちなんで用意してくださったものです。
そして、亀屋良長さんの220周年記念和三盆。
一つひとつ先生に解説していただきながら、お茶を通してあれこれ学び中です。
そしてこの日は初めて先生のお点前を拝見でき、美しい流れに感動しました。
また一年、季節の流れとともにお稽古に励みたいと思います。
(長沼)
2 件のコメント
今更言うことではありませんが…
お茶のお稽古は風流があって… 「良き♪」ですねぇ…^^シミジミ…
特に「炉開き」は素人の自分でも画像を拝見するだけで身が引き締まる思いがします…
今回の設えもなかなかですね…^^
自分は右膝の靭帯を若い頃に切ってしまい正座ができないので、正式な形でお稽古できる長沼サンが羨ましいです…^^;
オバアくさいことを言うと… こういうことがわかる「年頃」ってやはり「ある!」んやな…と思いますね…(-_-;)
(若い頃は「自分はゼッタイ思うことはない…」と思っていたのに…(+_+))
ORまねきねこ様
コメント頂きまして誠にありがとうございます!
正座はまだまだ慣れませんが、お茶のお道具やお菓子を見ているだけでも何となく楽しいですよね。
きっと色々な経験をされているからこそ感じられることがあるのですね!素敵です。