SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“1年半を振り返る/中島 穂菜美”
SOU・SOU茶室に通い始め、1年半が経ちました。
スタッフ寺田のご実家が手掛けるSOU・SOU茶室。
最初はこの神聖なお茶室で初めてのお稽古に緊張しつつ、
顔なじみのスタッフと共にSOU装を身に纏って道具を手に取ったのを覚えております。
1年半なんてまだまだ、と思われるかもしれませんが
既に私達にとっては心を改める大切な時間になっている事も事実。
今回の日記を機に、写真と共に振り返ろうかと思います。
良ければお付き合いくださいませ。
茶杓や棗を清める為、最初は袱紗をさばく方法を覚えました。
初めて袱紗を畳んだ時の嬉しさを滲ませながら写真を残します。
お稽古以外でもふと袱紗を手にとってさばいてみる、なんていう時間もあり、
覚えたかと思いきやお点前する立場になると忘れてしまう・・・なんて事を繰り返しておりました。
初めて頂くチューリップをモチーフにした主菓子にも嬉しさが込み上げます。
この日からしばらくお点前を繰り返し、なんとか体に馴染ませます。
季節は過ぎ、クリスマスの時期のお稽古では
サンタクロースが紛れ込む禁断(?)のコラボ。
金襴緞子のお茶碗とサンタクロースのお茶碗でお稽古に励みます。
利休忌という千家の初代である利休居士を偲ぶ行事を知り、専用の道具がある事も初めて知りました。
スタッフ上森のお点前(供茶)をしっかり拝見します。
千利休についても再確認が出来たお稽古です。
そしてようやくお茶室に馴染み始めた頃に、スタッフ千葉が紹介していた「棚」が登場し、
眼の前の景色が変わることで再びいつもの所作を忘れ、覚えての繰り返し。
柄杓の収まり具合に感動。
様々な場面で表情を変えるお点前の形を知り、毎度モチベーションが上がります。
更には先日、「木屋町棚」でお稽古させていただく事になりました。(本来は二段目部分に引き出しがあるとの事)
忘れる度に所作が丁寧になっていくのを感じ、今ではそれが心地良く感じます。
毎度濃い時間を過ごし、あっという間の1年半。
お菓子で産地や地域の名物などを知ることも密かな楽しみです。
▲写真を見返す事も日々の楽しみです。
もうすぐ「炉」に変わる季節。
今後もより色々なものを習得し、精進して参ります。