一期一絵 毎日更新!SOU・SOU読本

令和4年07月24日 日曜日号

一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事

“茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【62】”

数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです!



約1ヶ月間続いた祇園祭もいよいよ終盤へと差しかかりました。
3年ぶりの宵山や鉾の巡行とあって、京都の街中は賑やかな日が続きました。



なんせ1ヶ月の間、何かしらの行事が京都の街で行なわれるとなれば祇園祭の楽しみ方は様々です。
通勤途中に行事に出会したり、休みの日に町歩きを楽しんでみたりと普段とは少し違う京都の街。
今年は開催される!との情報を聞きつけ、楽しみに訪れたのが四条室町を少し上がったところに鉾を建てる菊水鉾のお茶席。



菊水鉾が建てられる場所には、かつて千利休の茶の師である武野紹鴎(たけのじょうおう)が住んでおり、この場所にあった「菊水の井」と言われる井戸にちなんで「菊水鉾」と名付けられたそうです。
(武野紹鴎はお茶を簡素化させた「詫び茶」を確立したと言われています。)


お茶席は期間中、日毎に各流派が茶席を受け周りで担当します。
私が行った7月15日は遠州流の担当でした。


鉾のすぐそばの会所に椅子と机が並べられ、壇上で亭主がお点前を披露されます。
祇園祭や菊水鉾にちなんだお道具や室礼を拝見するのも楽しみです。


お客さんは気楽に楽しめるのが嬉しいですが、大勢のお客様を前にお点前をするとなると緊張するだろうな・・・。
なんて、余計なことを考えてしまいました。想像しただけで手が震えてしまいます。


気楽なお客(私)はと言うと、目の前のお菓子に釘付けです。
お菓子は亀廣永謹製「したたり」という黒糖の虎狛羹。


菊の葉の露を飲んで700歳まで生きた不老長寿の薬水という中国の故事に因んだお菓子。
それでなくとも、いろんな人から「ゆうちゃんは長生きしそうと!」言われていますが、不老長寿の縁起を持つ菊水鉾でいただくと一層ありがたみが増します。
※「したたり」は期間中、菊水鉾でも購入することができますよ。

そして器は菊の花を模ったもの。
この器は各自で持ち帰ることができ、色違いのお皿をコレクションしている方も多いそうです。



菊水鉾の場所だからこそ意味あるお茶席。
毎年人気なので、事前に申し込むのがおすすめです!
普段はなかなか目にすることのない他流派のお点前も拝見でき、他の鉾とは少し趣の違う雰囲気を楽しめました。


お社中の皆さんお揃いの浴衣も素敵ですね。



当たり前だった祇園祭も久しぶりとなると楽しさも一入。
あれもこれもと、ついつい欲張って楽しんでしまいました!

SOU・SOUのスタッフもそれぞれにお気に入りの鉾や祇園祭の時期には必ず訪れるスポットがあるようです。
やっぱりみんな祇園祭を楽しみにしていたんだなぁ!
最後は仕事の後にみんなで宵山へ繰り出しました。


ここはお茶ではなくて、もちろん大人の水で♡

来年も、10年後も、50年後も100年後も変わらず祇園祭を楽しめますように・・・。


《つづく》

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それでは、また明日。

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【今日の合言葉】

「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」

・店舗でお会計時に、〔今日の合言葉〕を言って頂くと、1ポイント差し上げます。
(1日に1ポイントのみの進呈です)
・毎日変わりますので、ご注意ください。
・店舗のみのサービスとさせて頂きます。
あしからず御了承願います。

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4 件のコメント

  • 宵山の日、祇園獅子舞を観にSOU・SOUへ。
    見学している中、たまたま隣り合わせた社長さんに「大盛況ですね。」とお声かけさせてもらうと、天気を心配されてて、二言三言思い出話を語ってくれました♪
    獅子舞に初噛みをしてもらった後、「着衣」と「傾衣」に寄ってから、学生さんの貫頭衣展を観て帰りました♪
    宵山を楽しもうと思いましたが、久方ぶりの人の多さに長刀鉾と山伏山だけ観て帰りました(_ _).。o○
    来年は私も菊水鉾でお茶を嗜みたいと思います(o^^o)

    先日、烏丸錦通りでバッタリお会いした時も祇園祭を楽しんでおられたんですねぇ♪(o^^o)

  • kazu-endlix R4.07.24 11:43:03
    • kazu-endlix 様
      いつもコメントをいただきましてありがとうございます。
      また、獅子舞の日にはお暑い中ご来店いただき、獅子舞をお楽しみいただけたようで嬉しいです!
      宵山もすごい人出でしたね。来年はぜひ、菊水鉾のお茶席に行かれてみてください!外の熱気と打って変わって気持ちも涼みますよ。

      そうです、あの時もウロウロして後祭の鉾を見に行きました!笑

  • 京都の雰囲気が伝わり、とてもわくわくしました。
    お茶会もあるんですね。行ってみたくなりました。来年の楽しみにしたいと思います。
    最後のスタッフさんの写真も素敵。絞りの浴衣、ずっと迷っているんですけど、これまた欲しくなっちゃいますねー・・

    いつも「わくわく」をいただきありがとうございます。私も、がんばるぞーという気持ちが湧いてきます。

  • はな R4.07.24 20:08:14
    • はな 様
      いつも嬉しいコメントをいただきましてありがとうございます。
      祇園祭の期間は一般の人が気軽に楽しめるお茶席から、八坂神社では流派のお茶席など(まだ見ぬ未知の世界です)色々とあるようです。
      鉾見学や巡行見物とはまた違う祇園祭の楽しみ方ですね!
      また、祇園祭にちなんだお菓子がたくさんあるので、お腹がいくつあっても足りません!!
      やっぱり浴衣はぐっと気持ちが盛り上がりますが、中でも絞り染めは見ているだけで涼やかな気持ちになりますよね。

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