一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【55】”
数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです!
3月に入り、急に春らしい陽気になってきましたね。
母が毎年、床の間に飾ってくれるお雛様を見ると少々枯れかけた乙女心にパッと花が開きます。
起源を辿ると古代中国まで遡りますが、日本へ伝わり独自に発展した文化が今の雛祭り。
雛祭りが近くなると、雛祭りにちなんだお茶のお道具やお菓子が出されることも多く
それがまた、どれも可愛らしく心が「トキメク」という言葉がぴったりです。
そして、京都でよく見かけるお菓子がこちら
「ひちぎり」亀屋良長謹製
諸説ありますが、宮中で忙しさのあまりお餅を引きちぎって作られたことが由来だそうです。
私は母から、あこや貝に見立てた「あこや」というお菓子だと教えてもらいました。
(お店によって名前や意匠に違いがあるようです。)
見た目にも春を感じるひちぎり。
雛祭りは女の子の健やかな成長を願う意味もありますが、
長い冬から春の芽生を待ち望んだ人々の喜びを感じるような気がします。
《つづく》
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それでは、また明日。
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【今日の合言葉】
「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」
・店舗でお会計時に、〔今日の合言葉〕を言って頂くと、1ポイント差し上げます。
(1日に1ポイントのみの進呈です)
・毎日変わりますので、ご注意ください。
・店舗のみのサービスとさせて頂きます。
あしからず御了承願います。
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6 件のコメント
「ひちぎり」美味しそう(^v^)
お店によって違うとは、探す時に、食べたい和菓子に行き当たるのが難しかったり!?(^^;)
「忙しさのあまりお餅を引きちぎって作られたこと」・・見た目、尻尾?右端、確かに引きちぎったように見えますね(^^)
よっ!様
コメントをいただきましてありがとうございます。
今ではわざと引きちぎったように見せるのに技がいるそうです。
それぞれお店によって特色がありますが、違いを楽しむのも楽しいですよ!
啓蟄の知らせに気付いたにカタツムリが、花籠を模したお家を背負って、春を楽しんでいる世界が広がりました。カタツムリは季節の変化に合わせてリフォームするのかな?
温故知新様
コメントをいただきましてありがとうございます!
本当に、春を楽しむカタツムリのようにも見えますね。
人も生き物も本格的な春が待ち遠しいですねー!
桃花笑春風
素敵な言葉ですね。春を感じるとともに、つい少し前まで、寒さに震えていたことが懐かしくも感じます。
私もカタツムリが、桃の花を背負って春を謳歌している姿に見えました!生きとし生ける者全てが春を楽しんでいるように・・
京都は、本当に和菓子の宝庫ですね!
季節の行事はいろいろありますが、端午の節句と、お雛様は、生まれて来た我が子への愛情とその成長を喜ぶ家族の温かな営みを感じる行事のように感じられ、ほっこりします。
寺田さんのお母様の愛情を感じる素敵なエッセイを今日もありがとうございました。
はな様
いつもコメントをいただきましてありがとうございます。
今年は例年よりも寒さの厳しかった京都ですが、通勤で目にする景色も春めいてきました!
植物や動物も同じ気持ちかもしれませんね。
昔からある日本の行事は、大切な人の健康や幸せを願う行事が多いことに気づかされます。
私と母のごく普通の親子関係のエピソードですがお楽しみいただけて嬉しいです!