一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【19】”
本日は日曜日、数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです!
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「夢のマイホーム」なんて言葉もありますが、茶室もある種の「夢」なのではないかと思います。
祖父や父に依頼をされる方のほとんどは憧れやこだわりを持った依頼主がほとんどです。
茶室は「自分の城」のような感覚に違いありません。
ですので設計段階で並々ならぬこだわりを父にぶつけてこられることが多く、あまりの熱意をぶつけてこられる時には、依頼主を説得することも父の仕事のようになることもあるほどです。
ですが、若林からのリクエストはとてもシンプルなものでした。
「細かいことはお任せしますんで、よろしくお願いします。」
「お任せする」ほど責任重大な言葉はありません。
以前にも依頼主の方に「お任せする」と言われて、しばらく頭を抱えていた父の姿がよみがえりました。
さて、SOU・SOUには衣類、生活用品、お菓子などありとあらゆる商品があります。
かつてはお風呂までありました。
もちろんその全てにSOU・SOUのテキスタイルが使用されており、テキスタイルは「SOU・SOUらしさ」の象徴でもあります。
そして、今や茶室のデザインは自由。
ガラス張りや円形、組み立て式、「マリメッコ茶室」なんてテキスタイルが主役のポップで可愛い茶室もあったほど。
そんなことで、父は父なりに「SOU・SOUの茶室」に対するイメージを膨らませていたようです。
私は自宅では仕事のことやSOU・SOUのことはほとんど話ませんので、父の中の「SOU・SOU」は日々の娘の私を通して見る「SOU・SOU」。
父の想像力を最大にしたところで行き着いたのは
SOU・SOU=数字の柄。
とても素直であながち的外れでもない想像。
そこで父は若林の意図する「お任せ」をより具現化させようと雑談を重ねます。
父「障子とか壁とか数字の柄にしますか?」
父は若林が面白い茶室にしたがるに違いない!と言う想像を膨らまし「障子が数字なのは想定内!」なんて思っていたのかもしれません。
(私も思っていました・・・)
しかし、予想に反して返ってきた言葉は
若「いや、普通でいいです。」
父「普通でいいんですか?数字にすることもできますよ!」
若「いや、茶室に数字(SO–SU–U)はいりません。」
父も私も正直、拍子抜けしてしまったのはココだけの話。
私たちの予想に反して若林の求めている茶室はとてもスタンダードなもの。
あっけなくいつも通りの茶室でいいと言うことになりました。
《つづく》
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それでは、また明日。
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2 件のコメント
こだわりや先入観、思い込みはダメですね(^_^;)
茶室は茶室!!間違った茶室が出来上がらずに良かったですね(^_^;)
社長のそういう所もなかなか・・・(^-^)
よっ! 様
コメントありがとうございます。
先入観が無いのが持ち味です笑。。