一期一絵 毎日更新!SOU・SOU読本

令和3年01月31日 日曜日号

一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事

“茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【11】”

本日は日曜日、数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです!

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今週も右左どころか360度なにも知らなかった私が初めて招待されたお茶事のお話にお付き合いくださいませ。

前回の続き

緊張のあまり1週間前から具合を悪くしながら当日を迎えました。
一体なにを着るべきなのか、持ち物は何か?
自分ではなにも決めることができず、全てを母に尋ねながら支度をしました。

着物は「紋」の付いたもの。
立春を過ぎた頃なので春らしい色にお祝いの席なので派手すぎない華やかなもの。
と、着物にも格があり身だしなみは招待してくださった方への敬意、そしてご一緒する方への配慮が必要なのだということを初めて知りました。

▲扇子に懐紙、新しい白足袋(洋服の時は白い靴下)ビニール袋も忍ばせておくと便利

幸い全く知らない場所、連客も全く知らない人ではなかったのが救いです。

まず到着したら、新しい足袋に履き替えて身支度を整えます。

客が揃ったところで、半東(はんとう)と呼ばれる補佐役の方の案内で、蹲(つくばい)で手を清めたのち、
躙口(にじりぐち)という小さな入り口から茶室に入ります。

しばらくして襖が開き、亭主(ていしゅ)つまり招待してくださった方が挨拶に声をかけます。

いきなりお茶が出てくるのかと思いきや、
まずは炭のお点前が始まります。
炭の色、小さくパチパチとなる音、微かに香る炭と香の匂い。
見るもの全てが初めて。
そしてじっくりと見ているととても美しい景色なのです。

よし、この後お茶が出てくるのね!

っと思ったら

「時分時でございますので粗飯を差し上げたく・・・」

とお声がけがあり、あれよあれよとお膳が並んでお酒が注がれます。

お茶ではなくてお酒!?と驚きながらも次々綺麗な器に盛り付けされたご馳走が続き、お茶のことなどスッカリ忘れて目の前のご馳走に夢中。
着物じゃなきゃもっと味わって食べれるのに〜なんて考える余裕まで。

お腹も心も満たされた気持ちで茶室を出るとすっかり陽は落ちていました。
時間の感覚がなくなっており、ふと我に返ります。
そうです、まだ肝心のお茶をいただいていない。
本番はこれからなのです。

《つづく》

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そして、京都駅には伊藤軒/SOU・SOUの特設売場が2/9(火)まで期間限定で出店されています!

こちらも、よろしければ是非お立ち寄りくださいませ!



それでは、また明日。

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毎日変わりますので、ご注意ください。
尚、これは店舗のみのサービスとさせて頂きます。
あしからず御了承願います。

今日の合言葉は 「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」

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