SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“初めての南座/溝川 祐美”
いつも前を通るだけの京都南座。
先日初めて中に足を踏み入れてきました。
目的は市川海老蔵さん特別公演の歌舞伎×オペラ×能楽『源氏物語』
ちなみに初歌舞伎。
初オペラ。
初能楽。
全くの初心者です。
パッツンにしたての前髪がなんとも南座に不釣り合いなのが残念。
音楽には笛や太鼓だけでなく、オルガンなどの楽器の音なども使われており
岡山大大学院生の「生け花男子」2人が花を生けるパフォーマンスも見られました。
テナー歌手アンソニー・ロス・コスタンツォさんの歌は光の君の心情を歌う形で
歌舞伎とオペラと能楽の要素を少しずつ混ぜ合わせた現代演劇のような感じでした。
私の中では女形の尾上右近さんの怨霊から逃げ惑う演技には圧巻でした。
男性の演じる女性は仕草などはとても工夫されていて見ていて面白いです。
でもやっぱり市川海老蔵さんの存在感は絶大なようで。
休憩中には涙を流しておられる女性の方もおられました。さすが。
「あなたは光なのです、 あなたの心のままに進んでゆきなさい。」
自らが闇だと思い苦悩する光の君にナレーターである紫式部がかけた言葉です。
光の君が苦悩している中でのこの言葉はとても心に響きました。
歌舞伎界のプリンスの演技にいつの間にか感情移入していたのでしょうか。
私のような初心者にはなじみのあるお話で理解もしやすく盛りだくさんの内容でした。
ストレッチ足袋 柄(ナイロン)/菊づくし
みかも焼下駄/角 伊勢木綿 本藍(ほんあい)
せっくなので着物で出かけましたが
この次の週はお稽古場のお茶会にも参加し着物続きの週末でした。
これからは浴衣の季節になっていきますが
先日発売のムック本第2弾にも浴衣がたくさん載っていて私もワクワクします。
今年の夏は浴衣を着て色々な所に行ってみたいと思います。