SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“且坐喫茶/鍵和田 安奈”
だんだんと木々が色づき、いよいよ紅葉のシーズンが始まりましたね!
先日、ネパールから来られた留学生の方と、一緒にピクニックに行く機会に与りました。
そこでぜひ、滞在期間中に「日本ならでは」を体験していただきたいと思い、
ピクニックがてらお茶を一服差し上げることにしました!
今回のお茶のお伴はこちら↓
伊藤軒×SOU・SOU/日々(ひび) こはく
色が「薄紅葉」を連想させることから、こちらをチョイス。
せっかくなので、お茶のいただき方をお伝えしました。
「まず感謝をして・・・時計回りに2回まわして、正面を避けますよ・・・」と。
抹茶を飲むのは初めて!とのことでしたが、
「美味しい」と言っていただけて、ほっと胸をなでおろしました。
※ちなみに、こちらの場所は宝が池公園のこどもの楽園です。
親子連れの方々で賑わっており、なんとも微笑ましい光景でした♪
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コロナ禍での留学生活は思うように大学に行けず、なかなか大変だとお話を伺いました。
そこでふと思い出した言葉:「且坐喫茶(しゃざきっさ)」
読み下し文:「且(しばら)く座して茶を喫せよ」。
噛み砕いて言いますと、「まあ座って茶など一服召し上がれ」という意味です。
もともとは修行中で肩のちからが入ってるお坊さんに、
師匠がたしなめるときに使う言葉だったそうです。
目まぐるしく変わる世情の中、今起きていることに心が追いつかず、
いっぱいいっぱいになってしまうことがありますが、
そんな時こそ「且坐喫茶」
いったん落ち着いて、温かいお茶を飲んでほっと一息。
すると、肩の力がぬけて、悩み事も小さく思えてくるような気がします。
お茶にはそんな不思議な作用があるなぁと、改めて感じました。
11月、お茶の世界ではお正月にあたります。
釜をかける風炉が炉へと切り替わり、今年収穫して熟成した茶葉(新茶)をいただくのもこの時期。
気持ちを新たに精進して参ります!
2 件のコメント
鍵和田様
且坐喫茶、よい言葉を教えていただきました。
ネパールの留学生の方との、秋の野点。忘れられな
い日本の思い出になりますね。いつも、sou souの方々から、色々なことを教えていただき、多謝。
東野LUCY 様
コメントいただきまして、誠にありがとうございます。
また、ありがたいお言葉を賜り、恐縮でございます。
「且坐喫茶」、お茶の先生に教えていただいて以来、とても大好きな言葉です。
とても簡易的ではございましたが、留学生の方にそのように思っていただけましたら、何よりでございます。