SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“四国八十八ヶ所巡礼のすすめ/田中 里美”
こんにちは。酷暑は涼しい部屋で夏眠の田中です。
そんなわけで、平成26年に夢のお遍路に繰り出した思い出を書きます。
上の写真の通り、四国霊場が開かれて1200年。
50年サイクルで記念イヤーとなり、特典は記念スタンプ。
次回を待つなんて無い!と思いたち、一人で行きました。
【祝・結願!】(大幅に端折っていますが…)
こんな感じで全て記念スタンプ付きで88+高野山コンプリート。
交通機関やツアーにも頼っていますが、社会人生活をしながら一年半で回れたので、頑張ったと思います。
【当時の自分】
この頃は仕事の都合上一番似合わない黒染めで、
医療職から会社員に変わったり色々悩んでいた時期でした。
SOU・SOUの富士と地下足袋を履いて回っていると、旅先でいろんな人に覚えてもらえます。
地下足袋をきっかけに気さくにいろんな方から毎回話しかけてもらえて、
一緒におやつを食べたりお酒を飲んだりしながらいろんなお話をしました。
【カメラロールの中身を少し公開】
こういう小坊主さんのお洒落を気にしてみたり
お遍路業界の萌えと、天井にマリリンモンロー
私の撮ってる写真はこんなのばかりでした。
【思い出のお寺】
坂と階段が過酷な岩屋寺です。
息切れしながら着いてみたら、顔に見える大きな崖!
とそのすぐ横に立つお寺がとても気に入りました。
【印象に残った出会い】
出会った人で凄かったのは、割と進行したガンの車椅子の女性です。
彼女はいろんな助けを借りながらお遍路していました。
80番代を回っている時に再会したのですが、スキーのストックのような道具で支えて、
なんと自ら歩いてお参りしていたのです。
結願する事への想いが彼女を強くしたのだと思いました。
旅行気分の私にも彼女は優しくて、「また会えるって信じてる!」と元気に言ってくれて、
握手してお別れしました。
「人に迷惑をかけたらいけない」って教わって育つけれど、人は誰かの役に立つことで喜びを感じたりもします。
だから、迷惑だなんて謙遜せず人の助けを借り、喜びと感謝を相手にお返しして、
自分のやりたい事好きな事をやっても良いじゃないかと思ったお遍路でした。
その結果、今に至ります。こっちの方が自分らしいです。
母には「お遍路したビフォアアフターが逆でしょう」と言われました。
また、1200年もの間、ご供養や祈願、私みたいな物見遊山でやってくる人々を見つめているんだなぁと思うと、
四国霊場の建築物と取り囲む自然、この文化を日常に組み込み、現代まで紡いできた人々全てに尊敬の気持ちが湧きました。
ぜひ、皆様もSOU・SOUを身につけて巡礼してみてはいかがでしょうか。
誰かの記憶に残り、自分の記憶にも色濃く残る出会いがあるはずです。
思い出に耽ると行きたくなるけれど、1250年記念は厳しいかな?
それより早くにまた。
2 件のコメント
遍路している定年退職者です。1番霊山寺の文字が違っていますよ。八十八回られたら、別格20寺に行かれたら味わい深いですよ。お遍路で知りたいことが有りましたらご連絡下さい。
観音弥太郎様
ご指摘ありがとうございます!
訂正いたしました。
別格も面白いとは道中で出会った先輩方からもお聞きしました。
2周目と並行しながら回れたらと思います。