●関谷江里 | まず、「亀屋良長」さんはどうして「SOU・SOU」さんのこの毎月のお菓子を作られるようになったのか、「SOU・SOU」さんとの出会いから教えていただけますか? |
●吉村良和 ※以下「吉村」 |
出会いは妙心寺さんで行われたイベントが最初だったのですが、実はそれ以前に女性服の「着衣」の上の階にあった「しつらい」の茶席に出かけているんです。江里さんのサイトを見て「SOU・SOUのお菓子おもしろそう」と、妻と一緒に行くことにしたのです。ところがいざ四条の寺町くらいまで来てみたら、近くまで来ているはずなのに場所がどこだかわからない。(一同爆笑)交番で尋ねたら、「ちょっとややこしいから」と言って連れて来てくれて。その時のお菓子は2009年10月の「武蔵野」だったんですが、「しつらい」の茶席、いい雰囲気だなあと思いました。 |
●吉村由依子 ※以下「由依子」 |
すごいなあ、こんなの見たことないなあって思いました。 |
●吉村 | その後、妙心寺のお坊さんから電話がかかってきて、イベントで「SOU・SOU」と仕事をしてくださいと。プロデューサーがいるからと言われました。若林社長のことだったんですが。 |
●若林剛之 ※以下「若林」 |
妙心寺さんからイベントの相談をされまして。そのイベントで和菓子を出すなら「亀屋良長」さんで、という妙心寺さんからの指定だったんです。それで「亀屋良長」さんへ出かけて行って、打ち合わせをして。妙心寺に有名な松の木があったから、それをモチーフにしようと決まって、「SOU・SOU」で絵柄を用意しました。ちょっとポップな松の絵になったんです。その絵を元に、お菓子の試作品を作っていただいた。 |
― 初めての、「SOU・SOU」の絵を元にしたお菓子を試作してのプレゼンは、どんな感じだったんですか?― | |
●吉村 | 「こんな感じで作りました」と若林さんに差し出したら、いきなり手でぐしゃっとつぶされて、ええーっ!? と驚愕して。 |
●若林 | いや、「ちょっといいですか? ちょっと触りますよ」って言って、ぎゅぎゅっと調整しただけで。 |
●橋本真紀 | いや、いきなりつぶしていました。(一同爆笑) |
●若林 | だってぱっと見た瞬間、これもうちょっとポップにしたら、絶対受けるって思ったんですよ。 |
― で、イベントでは結局その形で作られた? | |
●吉村 | はい、200個くらい、つぶした形で作りました(笑)。 |
続きは書籍にて・・・ |