一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“日本の履物の最高傑作”
これは平成29年に企画主任のヤマが書いた日記。
ご存じない方も多いと思いますので再度ご紹介させていただきます。
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ご覧ください、このポップでカワイイかな文字の集合体!
こちらは高砂産業さん謹製の地下足袋『高砂足袋 いろは底』シリーズの底地デザイン画です!
現物をアップで。
底面にかな文字をみっちり並べたり、つま先部分に日本刀をモチーフにしたラインを入れたり、かかと部分に高砂産業謹製の刻印を入れたり・・・底地にいろいろな意匠を施しております。
では、ここで気になる
従来の貼付地下足袋との違いは?
①制作工程が異なります
いろは底
既に完成した底地と足袋本体を専用の接着剤で固定する「セメンテッド方式」で制作されています。
簡単そうに聞こるかもしれませんが、接着剤がはみ出さないようにしっかりと均一に仕上げるのは、職人だからこそ成せる技なのです。
貼付地下足袋
日本ではもう数社しか制作することの出来ない「バルカナイズ(加硫)製法」という方法を使って底地を形成。
硫黄と熱を加えると生ゴムが硬化する化学変化を利用し、底地を足袋本体とを結合させて定着するという作り方です。
現在では大変手間とコストがかかる製法ですが、なんとも言えないレトロな風情があります。
②シルエット
いろは底のほうはソールの見える範囲が少ないからかスマートな印象。
貼付地下足袋はよりカジュアルな印象です。
③重さ
24cmサイズで比べてみたところ、80gの差がありました。いろは底の方が若干軽いです。
④履き心地
私個人の感想ですが双方を比べてみると、いろは底の方が軽くてゴムが薄い印象。
貼付地下足袋はどっしり包み込まれるような履き心地がしました。
そして
⑤ゴムの巾が違う
水の染み込みは、若干ではございますが従来の貼付地下足袋の方がマシだと言えそうです。
とは言え、どちらも純国産の貴重な地下足袋。
『世界で自慢できる日本の履物の最高傑作』であることには間違いありません。
今後はこちらの二本立てで高砂産業謹製の地下足袋を制作していきます。
是非履き比べて頂きまして、お好みでとっておきの一足をお選びくださいませ。
実は底のデザインを制作する際に、私、すこしだけ“遊び”を入れてしまいました。
ヒント:左右の底地に一つずつゆかりのある単語を配置しております。
ちょこっとお楽しみいただけましたら幸いです。
以上!
日本のワンダフルな履物の新しい仲間のご紹介でした!!
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というわけでした。
遊び心満載のSOU・SOU地下足袋。
如何ですか。
それでは、また明日。
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【今日の合言葉】
「日本の履物の最高傑作」
・店舗でお会計時に、〔今日の合言葉〕を言って頂くと、1ポイント差し上げます。
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・毎日変わりますので、ご注意ください。
・店舗のみのサービスとさせて頂きます。
あしからず御了承願います。
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(若林)