一期一絵 毎日更新!SOU・SOU読本

令和3年12月11日 土曜日号

一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事

“第四十八話/SOU・SOU布袋”


前回の続きになるが、大型エロ本屋になるのを免れて人気セレクトショップになったビルが、時代の流れと共にやむおえず退店になって、テナント募集になった。そしてそのまま誰も借りることなく半年以上空いていた。

当時SOU・SOU傾衣は今のSOU・SOU在釜(休業中)の場所にあった。地下に降りていくと怪しげな傾いた服があるというのがなかなかいいと思っていたが、ジャックラーセンにも言われた通り、傾衣というのは他に類を見ない独特の世界観なので、出来ることなら路面店にしたいなと思っていた。傾衣ならお店の存在そのものがプレゼンテーションだ。
そう思っていた矢先、毎日前を通っていた空きテナントの家賃が下がっていることに気づいた。うーん、このタイミングで家賃が下がるという事は「ここでやれ!」という事かな……。勝手にそう思って、テナントを借りることにした。

想像通り路面店に移った傾衣は、地下にあった時とは全く違う反応だった。そして、傾衣が抜けた後の地下の店舗は、以前からずーっと考えていた袋物の店、SOU・SOU布袋にした。
SOU・SOUでトータルコーディネートを提案するなら、いずれカバンの店は必要だなと思っていた。とは言っても、いわゆる鞄屋ではなく、風呂敷の延長線上にある様なものをイメージしていた。あまり作りこんだかばんは何となく和装に合わないと思うからだ。

どさくさで出来てしまった「SOU・SOU布袋」は、ろくに商品企画もしてなかったので店内は風呂敷小巾折くらいしかなかった。
SOU・SOUではよくあるパターンで、営業しながら徐々に品ぞろえを増やしていく感じだった。

(SOU・SOU布袋店内写真)

(次回に続く)

それでは、また明日。

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【今日の合言葉】

「SOU・SOUへの道/第四十八話」

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